足の臭いって一言で言っても色々な種類がありますね。人間の嗅覚と言うのは千差万別で人によって感じ方は違います。例えば、ある人が納豆のような匂いだと感じても、違う人はチーズのような臭いと感じる事もある訳ですね。
でも、家族や身近な人から足からチーズのような臭いがするなんて指摘されたら気になりますよね。また、人から指摘されて自分で足の臭いを嗅いでみた時に、チーズのようなニオイだと感じたら要注意です。
足から納豆のようなニオイがすると感じたら、それはイソ吉草酸のニオイです。
今回は足のニオイがチーズのようや銀杏のようになってしまうケースは何が原因なのか、対策はどうすればいいかをお伝えしていきます。
目次
足の臭いがチーズや銀杏の臭いがするのは酪酸が原因
・チーズや銀杏には酪酸が含まれている
酪酸は、どんなニオイかと言いますと「腐ったバターのニオイ」と言われる事もあります。
この酪酸ですが、チーズや銀杏にも含まれている事が分かっています。チーズは独特のニオイがする食品ですが酪酸以外にもジアセチルという成分を含んでいます。
ジアセチルは加齢臭の原因菌でしたね。古い油のようなニオイです。
酪酸は靴下の繊維の中で増殖する!
2016年の3月にイギリスのノーザンブリア大学が発表した悪臭菌に関する調査では、ニオイの原因は汗そのものや雑菌ではなく、雑菌が皮脂を食べて悪臭を発生させていることが研究成果として発表されました。
内容を簡単にいうと雑菌がフンとして出した物質が「ニオイ」だと言う事ですね。でも、私たちが注目すべき事は足のニオイは単に足だけが原因ではないという事です。普段私たちが履いている靴下にもニオイの原因が分かったことはさらに対策する事が出来ると言う事ですからね。
このように靴下で繁殖しているのが分かった酪酸ですが、さきほどのイギリスの研究ではそれ以外のニオイ物質も新たに発見されています。
・二硫化メチル・・・腐った玉ねぎのニオイ
・三硫化メチル・・・腐った肉のニオイ
ここまでを簡単にまとめると、チーズや銀杏の臭いがするのは共通する臭い成分である酪酸が含まれていると言う事、そして、その酪酸は靴下で発生しているという事です。
気になるのは、なぜ酪酸の臭いが強くなってしまうのかですよね。続いて酪酸の臭いが強くなる原因をお伝えしていきます。
なぜ酪酸の臭いがキツくなるの?
酪酸が足のニオイをキツくしている事が分かりましたが、何故ニオイがきつくなるかと言いますと、やはり私たちの普段の食事に依る所が大きいと言うことです。私たちが食べた食品の影響は足のニオイよりも体臭に現れることの方が多いのですが、それでも足にニオイに影響を受ける場合も大いにあります。
乳製品など酪酸系の物質が含まれているものをたくさん食べると尿や便から排出されずに血液に乗ってカラダから出る場合もあります。汗は血が元になって出来ているものなので、血の中にニオイ物質があればそれが汗と一緒に出る可能性があるということです。
たくさん出た汗が皮脂と混じって雑菌に分解されると『フン』として酪酸などが発生するというメカニズムです。皮脂の成分の中には元々酪酸が含まれているので、汗に含まれている量が多ければニオイがより強くなる可能性があるんです。
酪酸は洗っても落ちにくい
洗剤を使って洗っても衣類を洗っても常温の水の場合だと悪臭を放つ化学物質は最大で68%も残ってしまう可能性があることがあります。
でも心配はいりません。冷たい水で洗ってもそれくらい落ちるのですから、お湯を使えばもっと酪酸を落とす事が出来ます。
酪酸を除去するには、50度以上のお湯を使うと99%除去することが出来ると言われています。ただ衣類によっては50度以上のお湯を使って洗う事が出来ないものもあります。ですから、洗う前には衣類を事前に確認する事が必要です。
靴下の対策は必須!アルカリ性の重曹で中和をして対策を!
お湯を使って熱で酪酸を除去しようとしてもできない場合は、重曹などのアルカリ性の物質を使う方法があります。
足の臭いの原因になる酪酸などの低級脂肪酸は弱酸性ですので、アルカリ性の重曹を使うことによって中和してニオイを消すことができるのです。
靴下の場合は薄めた重曹につけておき、足の場合でも重曹足湯をすることで除去することができますので、実践してみて下さい。
まとめ
いかがですか?
今回は足のニオイがチーズみたいなニオイがする場合の原因について見てきました。原因は酪酸という成分でしたね。人の体から分泌される事もありますが、靴下などの繊維からも出る成分だと言うことも分かりました。
酪酸の発生を防ぐために、食生活を改善するのと合わせて、足や靴下、靴のケアを総合的に行って足の臭いを撃退しましょう。足の臭いケアを始めるのであれば、クリームが手軽で消臭・制汗・殺菌など対策できる範囲が広いのでおすすめです。