口臭の原因は色々とありますが、口臭の原因の一つと言われているのが舌に付着している舌苔と言う物質です。普段私たちは、あまり舌を鏡に映して見ることはないと思いますが、舌を鏡に映して近くで見てみると、表面にはヒダがいっぱいあって、何かが付着しているのが分かります。
大抵の場合は下に付着している物質は白くなっていますね。あれが舌苔というものです。普通で考えてみても、コケ(苔)と言うのは、大きな木の根元や海に中にあって長い年月を経て作られた物質であることが分かります。
人間の舌の表面に出来る舌苔は食べ物の食べかすや口の中からはがれ落ちた粘膜細胞などのかたまりで、たんぱく質を多く含みます。
舌ブラシを使って落ちますが、それほど頻繁に舌ブラシを使うと舌そのものを傷つけてしまいます。以前にお伝えした事がありますが、二週間に一度くらいの頻度で舌苔のケアをすればいいと思います。
舌苔と口臭に効果のある成分:ラクトフェリン
そして、最近の研究で舌苔と口臭の改善に「ラクトフェリン」という成分が効果があると言われています。テレビCMでも聞くことがありますね。舌ブラシを使ってケアをしているけど気になるニオイがなかなか取れないという人もいるのではないでしょうか?
舌ブラシで強くこすり過ぎると舌にダメージが残り、炎症を起こす場合があります。炎症を起こすと食事が出来なくなります。そんなリスクがあるので、舌のケアはやさしく慎重に行う必要があります。ではどうやって舌の汚れを取り除けばいいのか、その方法として注目を集めているのがラクトフェリンという物質です。
このラクトフェリンは唾液の成分の中に含まれているものです。元々唾液の成分の中に入っている成分だと聞けば安心出来ますよね。また、ラクトフェリンは唾液のほかにも涙や汗、女性の母乳の中にもに含まれているので、私たちにとってなじみの深い物質なのです。
唾液の働きをおさらい
唾液には食事をした際に消化をサポートする消化酵素が含まれている事はよく知られていますが、消化酵素の他にも、口腔内の環境を整備する為に酵素も含まれています。ドライマウスの症状に悩まされている人は、口呼吸などによって唾液がなくなり口の中が乾いてしまう事で口臭を発生させます。
ドライマウスになると、虫歯や歯周病のリスクが高まるのは勿論の事、舌苔を増やすリスクも増えていきます。これだけ見ても、いかに唾液がお口の健康を維持するために欠かせない存在かが分かりますね。
ラクトフェリンの働きってどんなもの?
ラクトフェリンには、細菌を除去する働きがあると言われています。舌苔も口腔内の細菌が集まることによって舌が白っぽく変色する症状なので、口腔内の雑菌が減少すれば舌苔も減ることが分かります。また舌ブラシによるブラッシングを頻繁に行いすぎてダメージを受けた舌を保護する役割もあるといわれています。
保護すると言うのは舌のダメージを修復すると言う意味です。ダメージを受けた部分を修復してくれると言うのは素晴らしい機能だと思いませんか?
マウスケア商品の中には、ラクトフェリンを配合している商品もあります。舌が汚れてきて気になる、口の臭いが心配なのでケアしたいと思っているのであれば、このラクトフェリンを上手く活用することも有効です。それと並行して唾液が良く出るようにガムを普段から噛む習慣をつけていくのも有効な方法です。
まとめ
今回は口臭や、口臭の原因となっている舌苔について詳しくお伝えしてきました。そして、ネットやテレビCMなどでも頻繁に取り上げられているラクトフェリンについてもお伝えしています。
ラクトフェリンを含んだタブレットを常用する事でかなり口臭を抑える事が出来る事も研究で明らかになっています。
そんなラクトフェリンですが、元々は人間の唾液にも入っている成分なので安心して使う事が出来ます。唾液の量が減っている、ドライマウスなどの影響で口がクサイ、舌苔のお手入れをしているけどニオイが消えない等の悩みがあれば一度使ってみるのもいいかもしれません。