今回は口臭の中でも、ゆで卵のような口臭を感じる時の原因や対処法にちついてお伝えしていきます。分かりやすいようにゆで卵のようなニオイと表現していますが、別の表現をするとアンモニアのような口臭、あるいは硫黄のような口臭と表現を変える事が出来ます。
いずれにしても、人間の嗅覚も人によって個人差がありますし、表現方法にも違いがあります。ですから、一応今回は、ゆで卵のような口臭、アンモニアのような口臭、硫黄のような口臭は同じ種類の口臭であるとご理解下さい。
更に言えば、硫黄のような口臭と言うのは硫黄の成分が入っている温泉などに行った時に感じるあのニオイです。
この口臭の類は珍しいものではなくて、口臭の中でも比較的多い口臭だと思います。どんな人に多いかと言いますと比較的男性に多いと思いますが、全世代、男女に関係なく、この系統の口臭に悩んでいる人は多いと思います。
また、自分では比較的気がつきにく口臭でもありますが、身近な人に口臭を指摘された後は自分でも口臭があると自覚出来るようになり、気になる傾向があります。
目次
ゆで卵のような口臭の原因は硫化水素だった
ゆで卵のような口臭の原因は硫化水素という原因物質です。この硫化水素は硫黄と水素が混ざった物質なのですが強い毒性を持っています。
高濃度の硫化水素を吸い込んだ場合は命に関わる場合もあります。私が過去に行った事のある温泉街hでは九州の大分県の別府温泉に行った時にこの硫黄のニオイを強く感じた事を覚えています。
もちろん温泉の場合は、人間が浸かるお湯なので人体に危険を及ぼすものではありませんが、濃度が高くなると人体に影響を与えるという事です。この硫化水素ですが、実は体内の細胞からもごく微量ではありますが、発生させている事が研究で分かっています。
そして、体内では炎症作用があることが分かっています。体内で起こる炎症と言えば例えば、関節炎などが分かりやすいでしょうか?もし、体内で発生する硫化水素を減少させる事が出来れば、このような炎症も減らす事が出来ると言う訳です。
ゆで卵のような口臭の原因はこれだった!
次にこの硫化水素ですが、口臭の発生に関してお伝えすると、口腔内と体内の二箇所に分かれます。要は口の中で発生しているか体内で発生しているかのどちらかと言う事です。ニオイの発生元は口の中か体内かの二箇所です。次に行なう事はどちらがニオイを出しているかを特定する事です。
これは簡単な方法で自分で確認する事が出来ます。特定さえ出来てしまえば後は対処していくだけという事になります。確認のしかたは簡単で、ガーゼかもしくは指で確認します。まずガーゼを人差し指に巻き付けます。ガーゼが場合は、指だけでも構いません。
ガーゼを巻きつけた指もしくは、そのままの指を舌の奥から汚れを取るようになぞります。その後に指についた汚れを乾燥させて、臭いを嗅ぎます。どんな人でも多少はニオイはありますが、明らかに悪臭であれば口腔内に臭いの原因がある事が分かります。
逆に指から何もニオイがしないのであれば、口臭の原因は口腔内ではなくて体内から発生しています。
ゆで卵のような口臭を撃退する対処法はコレ!
口腔内から強い臭いを感じる場合は、口腔内に卵のような臭いをさせる悪玉菌が多いことになります。口の中にも腸内にも悪玉菌、日和見菌、善玉菌と3種類の菌が存在します。
これらの細菌が作り出す臭い物質が、ゆで卵のような臭いを発生させています。口の中には200種類以上の細菌がいる事が分かっています。その多くの細菌たちは、舌に多く集まっているので、まずはその細菌からニオイが発生していないかを指で確認したのです。
口の中からニオイ物質が出ている場合は、口腔内にいる細菌が多くなっていることが原因です。従って対処法としては、口腔内の細菌を減少させないといけません。
口腔内で細菌が増加している理由は、唾液が不足するドライマウス、または口呼吸が原因で唾液の量が減っている、または歯磨きがきちんとされていない等の理由が考えられます。
口腔内の対処法
唾液に含まれる殺菌成分が減少してしまうことで、細菌が増えやすい環境になります。まずは応急処置的な対応になりますが、しっかり歯磨きを行う事、舌ブラシを使って舌苔を取ること、マウスウォッシュ等を使ってうがいをする事が応急的に出来る事になります。
そして、しばらくは毎日舌ブラシを使って舌にこびり付いている細菌を取っていきましょう。舌ブラシを使って舌苔をとっても一回くらいでは全て取り切る事は出来ません。ただ、ここで注意しておきたいのは、やみくもに毎日舌ブラシを使うという事ではありません。舌はすごくデリケートなものです。
洗い方も乱暴にすると舌の表面を傷めてしまいます。ですから、二週間に一度くらいの割合で定期的に舌ブラシを使うようにしていきましょう。とにかく優しく触れるようにして使用するのがコツです。
体内から発生するゆで卵のようなニオイの対処法
これは腸内細菌が原因で、先ほどお伝えした悪玉菌、日和見菌、善玉菌のうちの悪玉菌や日和見菌が腸内で優勢になっていることが原因です。その為に腸の中で腐敗臭がたくさん出ている可能性が高いです。その腐敗臭が腸壁から吸収されて体内に血液を一緒に循環する為に呼気に混ざってゆで卵のような悪臭を発生させます。
腸内にいる三つの最近のバランスが崩れた事によって悪臭を発生させている訳ですが、その原因は様々です。食生活に問題がある場合、疲れの蓄積やストレスの蓄積、無理なダイエットを行っている等、人によって原因は様々です。
基本的な対処法とすれば、まずは食生活を見直す事が大切な条件となります。出来るだけ肉食を控えバランスの良い食事を取る工夫が必要になります。肉類は体に必要な食物ですが、臭いの原因になる悪玉菌が喜ぶ栄養になります。肉や油で揚げた揚げ物などは消化に悪く、未消化にもなりやすいために、その未消化ものも悪玉菌を増やすためのキッカケになります。
また食事の仕方にも大きく影響しています。一番良くないのは早食いです。これこそが最も悪い食べ方になります。早食いの習慣がある人は噛む回数が少ないので食べ物の消化に必要な唾液の量が少ないです。
そして、胃の中で十分に消化されないまま腸に食べ物が運ばれるので、さらに消化不良になります。また噛まない事により胃にもかなりの負担がかかります。食生活では善玉菌のエサとなる、野菜や果物、発酵食品を多めに取るなどの工夫が必要です。
まとめ
いかがですか?
今回は口臭がゆで卵のようなニオイがする原因そしてその対処法をお伝えしてきました。まずは原因は硫化水素と言う成分でしたね。
そして、硫化水素を出しているのは、口腔内か体内かのどちらかという事でしたね。さらに口腔内で硫化水素が発生している場合の対処法、体内で瑠華水素を発生させている場合の対処法についてお伝えしてきました。
普段の食生活がいかに大切であるかと言うこと、あるいは噛むと言う毎日の習慣がいかに人間の生活にとって大切であるかがお分かり頂けたかと思います。
出来るところから実践していく事によって口臭は改善出来ますので、気長に行っていきましょう。