今回は加齢臭に関して書いていこうと思います。日本人はキレイ好きな人が多いので、毎日お風呂に入るかシャワーを浴びて体を洗うのが普通です。人によっては一日に数回お風呂に入る人もいるとか。そして、そんなお風呂好きの人は体も一日に数回洗っていると聞いた事があります。
加齢臭に限らず、毎日体を洗って清潔にする事は大切な事です。体に汗や皮脂、また垢が残っていればそこから菌が繁殖して臭いを発生させる原因になります。また、臭いが気になってデオドラント剤を使う場合であっても、体を清潔にしておかないとデオドラントの消臭効果も薄れると言うものです。
でも、知っていましたか?体を清潔にしようとするあまり、体を洗いすぎるのは返って加齢臭を加速させる事になるって。今回は、加齢臭と体の洗いすぎについてお伝えしていきます。
目次
体の洗い過ぎは、臭気物質の「ノミナール」を増やす事になる
体をいつもキレイに洗って清潔にしていれば臭おわない・・・そんな風に思っている人は非常に多いと思います。でも、残念ながらそうではないんです。体を洗いすぎると、皮膚を守っている必要な皮脂まで洗い流してしまいます。過剰な皮脂の摂り過ぎは、皮脂をさらに増やす結果になるのです。
そして、この皮脂が増えると臭いをさらに悪化させる原因になります。加齢臭の臭いの元は「ノネナール」という原因物質です。実は、この皮脂分泌の増加こそ加齢臭を悪化させる要因なのです。加齢臭のニオイ原因であるノネナールは、皮脂内にある脂肪酸が過酸化脂質によって酸化され、皮脂と一緒に毛穴から分泌されます。
このことから、皮脂の分泌量が増加すれば、その分ノネナールの量も増えると言えると言う事です。洗い過ぎて皮脂物質が増えると必然的に「ノミナール」の分泌も増加するという事になります。
ノミナールが加齢臭の元凶なので、洗い過ぎは良くないという事が分かりますね。体をよく洗っているけど、加齢臭のニオイが前よりもい強烈になってしまったと言う人は一度、体を洗う頻度を見直してみる必要があるという事ですね。
加齢臭の悪化を防ぐ体の洗い方ってあるの?
先程は体の洗い過ぎは返って皮脂を増やし、加齢臭の原因物質である「ノミナール」を増やすと言うことをお伝えしました。ですから、一日に何回も体を洗う事は避けた方がいいと言う事ですね。
そして、ここでお伝えしたい事は、体の洗い過ぎを避ける為には、洗い方のポイントがあると言う事なんです。どういう順番で体を洗っていけばいいかをお伝えしていきます。
体を洗う前にシャンプーで頭を洗う!
よほど高価なシャンプーを使わない限りは、市販のシャンプーには合成界面活性剤が含まれています。
ご存知かもしれませんが、合成界面活性剤は洗剤にも使われるほどの洗浄力。
そんな洗浄力が強いシャンプーで私たちは毎日頭を洗っています。肌への刺激が強いのはもちろんの事、体に付着したままだと皮脂を過剰に除去してしまう恐れがあります。
合成界面活性剤は洗浄力が落ちないように調整されており、少量でも洗浄力がが強いのが特徴です。ですから、最初にシャンプーをして頭を洗った後に、よく洗剤を流してから体を洗うことをオススメします。
体を洗うときは、泡立てネットなどでよく泡立ててゴシゴシと洗わないようにしよう!
男性の場合は、ナイロン製のアカスリなどでゴシゴシと洗っている人は多いと思います。私の父などもそうでしたね。でも、これって皮脂の除去ッテいう観点からすると良くありません。
皮脂を過剰に除去してしまうだけでなく、肌を傷つけてしまいます。そんに擦らなくても普通に洗うだけでも十分に汚れは落ちます。汚れを十分に落としたいという場合は、細かい泡を作れば毛穴の奥の汚れも除去できるので、手で洗うだけでも汚れは落ちます。
ですから、ゴシゴシと力いっぱい洗うのではなく、泡で洗うようにして汚れを落としましょう!慣れてくると泡で洗うと気持ちがいいし、汚れがきちんと落ちていることが実感出来ますよ。
洗った後はしっかりと洗い流す!
シャンプーの使い方の所でも言いましたが、洗い残した石鹸カスは、雑菌にとってエサになります。エサが多ければ雑菌がたくさん繁殖し、ニオイ物質も多くなります。洗った後は洗剤が体に残らないことが大切なんです。
市販のボディーソープを使う場合は合成界面活性剤が使われているので、丁寧にすすいで洗剤が残らないように洗い流しましょう。
お風呂上がりは乾燥させる!
生乾きは臭いを吸着しやすいです。これは頭髪をシャンプーで洗う時も同じ原理です。洗った後は水分を拭き取りましょう。毛深い場合はドライヤーを使うのも一つの方法です。濡れたままにしておくと雑菌が増えてニオイの元になります。
入浴後は保湿する!
乾燥を防ぐために化粧水や乳液で体に潤いを与えるとより効果的です。今はいいボディローションも販売されています。自分に合うボディローション等を見つける工夫もしておきましょう。乾燥を防ぐ事によって余分な皮脂の分泌を避けることができます。
加齢臭対策には、どんな石鹸を使えばいいの?
大抵の石鹸は弱アルカリ性成分で出来ています。汗や皮脂は弱酸性ですが、弱アルカリ性の石鹸を使う事によって適度な洗浄力になります。
それほど強力な洗浄力にはなりませんが、程よい洗浄力は維持出来ます。これが石鹸が良い理由なんです。水に薄めると洗浄力も弱くなるのでボディソープのように洗剤の洗い残しがないか神経質になる事がありません。
昔から販売されている牛乳石鹸で十分なんですけどね。私は香料が強いものは苦手なので程よい香りがする石鹸の方が好きなんです。
弱酸性物質である汗や皮脂の汚れに出会うと中和して洗浄力を失います。これが、石鹸がほどよい洗浄力となるのです。また、水に薄まることでも洗浄力が弱まるので、すすげば直ぐに落ちてボディーソープのような洗い残しの心配がほとんどありません。
まとめ
いかがですか?毎日体を洗っているけど臭い理由が分かりましたか?毎日洗うのはいいのですが、体の洗い過ぎは良くないという事ですね。
理由は洗いすぎると、体に必要な皮脂まで流れ落としてしまうからです。皮脂は体の皮膚を守る為に必要なものです。
その事を知らない人が多すぎるので、洗浄力の高すぎるボディソープがよく売れたりするんですよね。裏面を見て使われている原料を見れば本当にビックリする事があります。
人間も自然に戻るべきなのかなって最近思います。科学の進歩は素晴らしい事ですが、自然由来のモノがいい場合もあるという事ですね。