人間は年齢と重ねる毎に体臭はキツくなっていくものです。その最たるものが加齢臭ですね。大体加齢臭が気になり出すのは中年と言われる年齢になったくらいです。
加齢臭の原因物質はノネナールという原因物質ですが、年齢と共に体の中で増えていく活性酸素も加齢臭と大きな関係があります。
また、活性酸素は各種の生活習慣病の大元であることも知られています。ここでは加齢臭と活性酸素の関係、活性酸素についてお伝えしていき、加齢臭の元となる活性酸素の発生を減らしていく方法についてもお伝えしていきます。
目次
活性酸素と加齢臭には大きな関係があった
加齢臭のニオイの原因はノネナールと呼ばれる原因物質です。このノネナールは、皮脂腺内の9ヘキサデセン酸が過酸化脂質と反応するこで発生します。
この過酸化脂質は年齢と共に増える活性酸素によって脂質が酸化されることで発生します。ノネナールが発生する順番をまとめると・・・ 活性酸素の発生 ⇒ 過酸化皮質に変換 ⇒ ノネナール
これがノネナールが発生する順番となります。これを見ればお分かりのように、体内で発生する活性酸素の量を減らすことが出来れば、ノネナールも発生も減らすことが出来、結果として加齢臭の発生も抑える事が出来ると言うことになります。
ここで、ノネナールを発生させる大元になる活性酸素とはどういう物質なのかを見ておきましょう。
ここで、活性酸素についておさらい!
活性酸素は、別名「悪玉酸素」とも呼ばれている物質です。体を構成しているタンパク質や脂質、遺伝子を傷つけて体を酸化(錆)させる酸素が変異した物質です。
食事と呼吸などで酸素を使用した時に、数%が悪玉酸素になってしまうと言われています。この悪玉酸素は不安定な物質であり、単体では存在する事が出来ないので、体内の別の物質と引っ付こうとします。
そうする事によって体内で活性酸素は活動できるからです。そのくっつく物質が体を構成しているタンパク質や脂質、遺伝子などになります。
そして、活性酸素が体内の違う物質と引っ付く事によって酸化が起こります。酸化する時にフリーラジカルという物質が新たに発生して体の酸化を促進させます。
フリーラジカルが体内に増えると、体の中ではどんどん酸化が起こります。この体を錆びさせる元になっているのが活性酸素です。
このようにして連鎖的な酸化を起こして体を錆びさせる元となっている悪玉酸素こそが活性酸素なのです。
連鎖的に体内に活性酸素が増えて体が酸化しても体が蝕まれない理由
ここまでお伝えした事をきちんと理解されている方であれば、アレ・・という事は体内で発生した活性酸素はどんどん増えていき、その影響で体内の細胞はますます傷つけられて老化が進んでいくのかな?と疑問に思ったかもしれませんね。
しかし、大抵の人たちは日常大きな問題もなく、生きています。これは人間には活性酸素を防御する体のシステムを持っているからです。
それは、人間が体の中で作り出している酵素やビタミンEなどの栄養素です。このような体の防衛機能があるので、私たちの体は極端な酸化を食い止める事が出来ているのです。
それと同時に人間の体の中の酸素量はそれほど多くはありません。その事によって体を破壊するほどの多くの活性酸素が大量に発生しないようになっているのです。
加齢と共に活性酸素が増えてしまう理由はコレだった!
ここまでお伝えしてきた事だけならば、活性酸素は人間の生命活動にとって、悪い物質であるとという先入観を持ってしまいがちですが、マイナス面ばかりではないのです。
活性酸素のプラスの役割は、体を守る時に白血球が細菌を除去するときに活性酸素は役立っています。活性酸素が体に影響を及ぼすのは体内で増えすぎてしまうからです。
活性酸素が増える理由は、人間の体内で作られている酵素が年齢と共に低下していくからです。酵素が減少する事によって年齢と共に活性酸素による影響を受けやすくなるという事です。
活性酸素が増えると、加齢臭の原因物質であるノネナールが増えて加齢臭もキツくなっていくという訳なんです。
加齢臭の元となる活性酸素による影響を抑える方法
お伝えしてきたように、年齢と共に活性酸素は体内で増えていきます。ここからは、体内に活性酸素を増やさない方法についてお伝えしていきます。
酸素を体内に取り入れ過ぎない事
体内に酸素を取り入れるのは、主に食事と呼吸です。これらを過度にする事によって活性酸素を増えていきます。具体的にどうしていけばいいかをお伝えしていきます。
食事の量には気をつけて食べ過ぎには注意する
食事をすると、体内で消化活動が始まります。この消化活動を行う時に酸素を使います。ですから、食べる量が多ければ多いほど、消化する為に酸素を多く吸収する事になるので、活性酸素が増えて加齢臭もきつくなると言う事になります。
ハードな運動は出来るだけ行わないようにする。
普段あまり運動をしない人でも、ハードな運動を行うと、体内でたくさんの酸素を消費する事は分かると思います。
ですから、筋トレなどの無酸素運動は適していないのです。運動をするのであれば適度な有酸素運動が適しています。誰でも手軽に行うことができるウォーキング、サイクリング、ランニング、ストレッチでもいいですね。
適度に体を動かす運動を行う事によって、ストレス解消にも繋がります。疲労回復効果もありますので、色々な面でプラスに働きます。
食事の際に脂肪の摂取を抑える
体内に取り込んだ脂質は活性酸素にとっては格好のエサになります。脂質が酸化すれば過酸化脂質に変化します。そうなると加齢臭の原因物質であるノネナールが発生します。
加齢臭を抑える為には、食事の際に出来るだけ脂っこい食べ物を避ける方が賢明です。肉類よりも魚介類、野菜を多く摂る事をオススメします。
抗酸化物質を積極的に摂るようにする
酵素による錆止め機能は年齢と共に低下します。それに、酵素は熱に弱く、体に吸収できないことから、体外からの摂取はほぼ不可能だと言われています。
従って、酵素以外の錆止めの役割をするビタミン類やポリフェノールなどの抗酸化物質を取り入れて体の酸化を防ぐのが効果的です。
まとめ
いかがですか?
今回は加齢臭と体内で発生する活性酸素とは大きな関係があることを中心にお伝えしてきました。それにしても酸素をたくさん体内に取り込めば取り込むほど活性酸素が増えていくんですね。
年齢と共にいかに活性酸素の発生を抑えることが大切であるかがお分かり頂けたかと思います。適度な運動を普段から行い、食事の際には出来るだけ脂っこい食事を抑える事で活性酸素の発生はかなり抑える事が出来ます。
自分の周りの人にクサイなんて言われたらショックですからね。人に迷惑をかけない為にも加齢臭対策はしっかりと行っていきたいですね。