衣類に付いた加齢臭のニオイは洗濯してもなかなかニオイは落ちないものです。かと言ってニオイの付いた衣類を一日に何回も洗うことも出来ませんよね。一度経験した事があるのですが、服を着る前にニオイチェックして、よしニオイは落ちてると思って着てみるとすぐにまた、あの嫌なニオイがしたという経験があります。
衣類に残っているニオイ物質ってなかなか落ちてくれませんよね。そこで今回は洗濯しても何故、衣類の加齢臭は取れないのか?という事についてお伝えしていきます。原因が分かれば対策も分かるので、加齢臭の原因物質であるノネナールを洗濯で除去する方法についても併せてお伝えしていきます。
この方法を知れば、もう衣類に付いた加齢臭が取れないと悩むことはないですからね。
目次
洗濯しても加齢臭のニオイが落ちない理由はコレだった
洗濯をしても枕カバーやシーツ、衣類のニオイが取れないのは、加齢臭のニオイ物質がノネナールだからです。
ノネナールは皮脂内の脂肪酸が酸化してできたニオイ物質で、「油」なんですね。市販で販売されている洗濯洗剤の多くは泥やホコリの汚れは落とすことが出来ても油汚れを除去する力って弱いんですよね。
油を落とせないという事は、加齢臭の原因物質であるノネナールは油と同じなので、ニオイが落ちないという事になりますね。
主婦の方であれば、ほぼ毎日洗濯されていると思いますので、経験はあると思いますが、衣類に付いた部分的な油汚れであれば洗剤用の石鹸や台所洗剤で落とす事も出来ますよね。
でも、加齢臭が原因で付いてしまったニオイは衣類全体に付着しています。ですから衣類全体をゴシゴシと手洗いしないといけなくなります。一枚や二枚であれば、気合で乗り切る事も出来ますが、それが何枚もあると思うと気持ちも萎えてしまいます。
では、どのすれば加齢臭のニオイを取ることができるのか?一番知りたい事だと思いますので順番にお伝えしていきますね。
衣類に付いた加齢臭のニオイを取るには体臭除去に効果がる洗剤を使うこと。次に油汚れを落とすのに効果的な洗い方をする。この二つがポイントです。
使用する洗剤には、油を落とす酵素であるリパーゼ(脂質分解酵素)が入っている必要があります。そして、消臭効果のある成分では、カテキンなどのポリフェノールや重曹、ミョウバンが入った洗剤が効果的です。
加齢臭に効果的な洗濯方法はこれだった
加齢臭に効果的な洗濯の基本的な方法は、洗濯洗剤と漂白剤を両方使うことです。何故両方使わないとニオイが落ちないのかと言うと、漂白剤と洗剤の役割が違うからです。
洗剤の役割は汚れの除去です。漂白剤の役割は雑菌を殺菌する事です。このように洗剤と漂白剤というのはそれぞれ役割が違うんですよね。
加齢臭の付いた衣類はこうして洗うとニオイが取れる
次に洗濯洗剤と漂白剤を使って加齢臭のニオイを落とす方法をお伝えしていきます。
最初に漂白剤を使ってニオイが気になる衣類や枕カバーなどを40℃程度のお湯に浸け置きします。なぜ、お湯かというと、お湯を使う事によって漂白剤の効果を最大限に高めることができるからです。
しかも雑菌は熱に弱いのでお湯に浸けるだけでも殺菌効果があります。また、漂白剤は酸素系漂白剤を使うことをオススメします。塩素系漂白剤でもいいですが、塩素系漂白剤を使うと色物の衣類であれば脱色するので適していないという事です。
次に同じく40度のお湯に洗濯洗剤を入れて30分~2時間漬けおきをする。漬けおきしたら、いつもより、洗剤の量を減らして洗濯機に入れて洗濯する。この三つの工程を行う事により、加齢臭によって衣類に付いた臭いは驚く程すっきりと落ちます。
ただ、マイナス面は、普通の洗濯よりは時間がかかるという事です。ですから、ニオイの付いた衣類はある程度ためておいて、まとめて洗ってもいいかもしれませんね。
・酸素系漂白剤を襟など汚れが気になるところに直接付ける
・40℃のお湯に洗濯洗剤を入れて30分から2時間ほど浸け置きする
・そのまま洗濯機に入れ、いつもよりも洗剤を少なくして洗う
体臭除去に効果的な洗濯洗剤を使う
より効果を高めるには、皮脂汚れや抗菌、脱臭の除去に優れた洗剤を選ぶことです。特に、介護用の洗濯洗剤はアンモニア臭を落とす効果があり、脱臭力と洗浄力が高い製品が多くあります。
市販でもこういった製品は売られており、尿や体臭に効果がある「アタック 消臭ストロング(花王)」はスーパーや薬局で簡単に手に入ります。
また、「ナノックス(ライオン)」は介護用ではありませんが、体臭の原因物質「オレイン酸」などの皮脂汚れに強い「MEE」という成分を使っています。
こういった商品で浸け置きをすればより高い効果が期待できます。
そして更なる効果アップを狙うならいつもの洗濯洗剤に、洗浄力や消臭力をあげるプロ仕様の加工剤を少し加える方法です。
「抗菌ワンダー(花王)」は病院や施設でも使うことを想定した業務用の抗菌処理剤で、雑菌の繁殖によるイヤな臭いを防ぎます。
・アタック 消臭ストロング(花王)
・ナノックス(ライオン)
・抗菌ワンダー(花王)
まとめ
いかがですか?
今回は加齢臭が付いた衣類のニオイを落とすのに効果的な洗濯方法についてお伝えしてきました。加齢臭の臭い原因であるノネナールは脂なので普通の洗濯ではなかなか落ちません。
洗濯してもニオイが残って気になる方は少しだけ工夫してすることで臭いを消すことができます。
また、加齢臭が発生するのは体からなので、体の臭いケアも忘れずにしましょう。やはり臭いを消すには体洗って臭いを落とすことが一番です。ここが疎かになっていては意味がありません。
今回の方法を使って洗濯する事で今まで落なかった加齢臭の原因物質であるノネナールを落とす事が出来ます。
是非お役立て下さい。