今回は体臭に悩んでいる人が柿渋サプリを飲みたいけど、副作用は大丈夫という質問を頂いたので、それにお応えする内容を書いていこうと思います。
どんな柿渋サプリを飲もうとされているかは、ここでは不明です。ただ、柿渋サプリと言うならば、柿タンニンが含まれていることほぼ間違いがないと思います。柿タンニンは消臭に非常に効果的な役割を果たします。柿タンニンを含んでいるのはサプリ以外にはお茶、石鹸などです。
ここで、タンニンについてもう少しお伝えしておきます。タンニンはお茶に含まれるカテキンの総称の事です。お茶以外では、柿やコーヒーなどにもタンニンは含まれています。
お茶や柿などは飲んだり食べたりすると「渋み」を感じますが、あの渋みの元がタンニンです。タンニンはフラノボイドに分類されるポリフェノールの一種でもあります。
目次
消臭効果を持つ柿タンニン
次にタンニンの一種である柿タンニンについてお伝えしていきます。柿タンニンは果物の柿に含まれるタンニンの事です。柿には渋みがありますが、渋みを感じるのは柿タンニンの作用です。この柿タンニンが渋柿の防腐・殺菌などの作用の元となっています。
タンニンは臭いの成分と結合する性質があり、タンニンに結合された臭いの成分は別の成分に変化し、その結果、臭いが消えることになりますまた、タンニンは臭いの元となるウィルスや微生物を死滅させ、寄せ付けない効果も持っています。これらの作用によってタンニンは消臭効果を生み出すことになります。
柿渋にはこのタンニンが多量に含まれています。尚、渋柿のタンニンは水溶性で、甘柿にもタンニンは含まれていますが、こちらは水に溶けない成分になっているので食べても渋みを感じなくなっています
柿渋エキスのサプリメントの特徴
次に柿渋エキスを含んだ消臭グッズなどについてご紹介していきます。柿渋エキスを使用した消臭グッズは消臭を目的として作られた石鹸や靴の中敷きなどがあります。最近では体の内側からニオイを取るという目的で柿渋エキスのタブレットや粉末の食品サプリメントが販売されています。
これらのサプリメントの消臭効果はおおむね高いようです。体に合う・合わない、あるいは消臭効果を実感出来る、出来ないなどは個人差があります。
それは普段の生活習慣が大きく影響していると言えます。
お茶の種類によって、タンニンの含有量は違う
次に私たちが普段から飲んでいるお茶やコーヒーなどにもタンニンが含まれています。参考の為にどれくらいの量を含んでいるのかを掲載しています。参考にして頂ければ幸いです。
お茶にも色々な種類がありますが、お茶の種類によってタンニンが含まれる量が違います。以下を参考になさってください。
・煎茶 :61mg
・緑茶 :36mg
・玉露 :200mg
・烏龍茶 :64mg
・コーヒー:220mg
・紅茶 :200mg
・麦茶 :20mg
この一覧を見ると、コーヒーや紅茶にも多くのタンニンが含まれている事が分かりますね。次にタンニンの効果について見ていきましょう。
タンニンの効果
タンニンには色々な効果があります。デメリットもありますが、メリットの方が多い栄養素と言えます。良い効果と悪い効果の両方を見ていきましょう。
良い効果
・消臭作用
タンニンはにおいの成分と結合して、ニオイを消す消臭作用があります。特に柿に含まれる柿タンニンには消臭効果が高いと言われています。
体臭が気になる人にとっては一番気になる成分だと思います。
・抗酸化作用
身体の中にある活性酸素の活動を抑制してくれます。活性酸素は体の廊下を促す物質です。活性酸素が増えすぎると体の抵抗力がなくなり、ウィルス、菌に対する抵抗力が弱まります。
その結果、風邪をひきやすくなったり、免疫力が低下して病気にかかりやすくなったりします。
・美白効果
シミの原因であるメラニン色素の発生を抑える作用があります。シミが出来にくい肌を作り美白を促進します。
・肌を引き締める
年齢と共に肌はたるんでいきますが、タンニンには肌を引き締める働きがあります。毛穴や皮脂腺を引き締めるので肌の老化を遅くする働きが期待できます。
化粧品の中にはタンニンの美白効果に注目してタンニンを配合している化粧品も増えています。
・血圧の上昇を抑える
血液中の悪玉コレステロールを減らす作用があると共に、血行を良くして血圧を正常に保つ働きがあります。
・整腸作用がある
下痢や腸の粘膜の調子を整える作用があります。これは一般的には収れん作用と呼ばれます。この収れん作用によってタンニンは薬用としても使われる事が多くなっています。
タンニンによる副作用
次にタンニンの副作用についてお伝えしていきます。前述したようにタンニンは薬用としても使われる成分です。どんな薬にもほとんどの場合副作用があるように、タンニンにも副作用があります。
一つ一つ見ていきましょう。
・貧血を起こす場合がある。
タンニンは、からだの中で鉄分と結びつき、水に溶けにくい形に変わります。そうなる事によって腸から鉄が吸収されにくくなり、そのまま身体の外へ排出されます。
・便秘を起こす場合がある。
タンニンは、便を固くする作用があります。下痢を止める作用もあるのですが、タンニンを取りすぎる
便が硬くなってしまい、便秘になってしまいます。
普段から便が硬い人、もしくは便秘気味の人はタンニンの摂り過ぎには注意が必要です。
・妊婦さんに必要な葉酸の働きを妨害する
葉酸はDNA、つまり遺伝子の生産や再生を助ける働きをします。妊娠中はタンニンを含む食品は出来るだけ控えるようにした方がいいです。
タンニンの一日の摂取量の目安はどれくらい?
タンニンには明確に一日にこれくらいがいいという目安は今の所ありません。ただ、マイナス面もあるので摂り過ぎは注意したい所です。
例えば、コーヒーが好きな人は一日に3杯、4杯と飲む場合があると思いますが、さすがにそれは飲みすぎです。コーヒーには多くのタンニンが含まれていることから、1杯を目安にすればいいと思います。
タンニンを控えた方がいいのはどんな人?
タンニンは体にいいプラス面がある反面で、副作用もある成分です。タンニンを飲まない方がいいのは便秘症の人、貧血症の人、そして妊婦さんです。
それ以外の人が飲んでもタンニンのマイナス面である副作用が起こる心配は少ないと思います。
まとめ
いかがですか?今回は体臭を改善する為に、柿渋サプリを飲みたいけど副作用は大丈夫なの?という質問にお応えしてきました。
柿渋サプリに含まれるタンニンには私たちが日常生活で飲んでいるお茶やコーヒー、紅茶などに多く含まれていることがお分かり頂けたかと思います。
そして、タンニンは取りすぎると副作用を起こす場合があるという事。下痢や貧血、あるいは妊婦さんに影響を与えるという事でしたね。
体臭を改善する為に柿渋サプリを飲む場合は、自分の体の事をよく分かった上で飲む必要があるという事です。