汗をかく人は多いと思いますが、汗をかいた時にあまり汗のニオイがしない時もあれば、すっごくアンモニア臭のニオイがきつい時ってありませんか?
私も以前はこのような症状が何度か経験した事があります。その時に感じた事はしっかり体も洗っているし、食生活もきっちりニオイを出さないように工夫して取っている。野菜も毎日しっかり食べている。以前よりもかなり緑黄色野菜も食べるようになった。
なのに、何故、アンモニア臭い体臭が出るの?と感じていました。色々と調べていくうちにアンモニア臭を放つにはきちんとした理由がありました。
そこで、今回はアンモニア臭の体臭を放つ理由やその対策、予防についてお伝えしていきます。
目次
どうして汗の匂いがアンモニア臭くなるの?教えて!
汗の成分の中には元々アンモニアが含まれています。これに加えて体内で発生するアンモニアが増えると、汗に含まれるアンモニアの量も増加します。
汗に含まれるアンモニアの量の増加に伴い、汗がアンモニア臭くなってしまいます。大量のアンモニアが発生することで、肝機能の疲労を起こしてアンモニアの解毒機能が低下します。
解毒できなかった毒素が血液に混ざり、それが全身をまわって汗腺に届いて多くのアンモニアを含んだ汗が発汗されます。
ここまでお読み頂いてお分かりのように、汗がアンモニア臭いのは肝臓の疲れにあったという事ですね。次の章では何故、何故肝臓が疲れてしまうかについてお伝えしていきます。
肝臓を疲れさせてしまう要因
肝臓が疲れてしまう要因はいくつかあります。ご承知の通り肝臓は解毒作用を持っている臓器です。体内に溜まったあらゆる毒素を解毒してくれます。
でも、肝臓の機能が弱ってくると解毒作用も弱くなっていくと言う事なんです。それでは、肝臓の機能が低下する原因を一つずつ見ていきましょう。
暴飲暴食の積み重ね
暴飲暴食は何も大量に食べ物を食べて、飲み食いするだけではありません。栄養の過剰摂取によっても肝臓は疲弊していきます。
食べ過ぎや飲みすぎには普段から十分に注意したい所です。栄養を取りすぎると肝臓はそれらをタンパク質分解します。それによって大量のアンモニアが発生します。
また過剰なアルコールの摂取は肝臓の機能を疲労させると共に、アルコールを分解した時にアルデヒドという成分によって肝臓の解毒作用を低下させる事が分かっています。
日常的な便秘
便秘が体に良くないという事はご存知だと思いますが、便秘によって体内に長く留まった便からはインドールやスカトールという物質と共に、アンモニアが大量に発生する事が分かっています。
これらによって肝機能は低下します。肝機能が低下すると肝臓と腸の働きの仲介をしている腸肝循環と呼ばれる機能を悪化させます。
腸肝循環が悪化する事によって、体内の毒素が増えます。毒素が増えると体はその毒素を体外に出そうとするので体臭や口臭となって体の外へ出ていくのです。
ですから、便秘が続くと体臭や口臭が出やすくなると言う訳です。
血行不良
血行不良というのは体内の血液の循環が悪いと言うことです。血液の循環が悪いと体内の細胞への酸素の供給が減少します。分かりやすく言いますと細胞の酸欠状態が続くという事です。
体が酸欠状態のままになると、脳から指令が出て酸素を使わない方法でエネルギーを得ようとします。それが筋肉の疲労物質である乳酸であり、乳酸が発生すると同時にアンモニアも発生させてしまうのでうす。
ですから、女性の場合は冷え性の人も多いですが、冷え性が長く続く事によって体内でアンモニアの発生量が増えて、その結果体臭や口臭を出すという場合もあるのです。
血行不良の原因はいくつかありますが、特に下記5項目には注意したい所です。自分が出来る所から行っていく事が大切です。
クーラーの効いた部屋に長時間いる
特に夏場はエアコンの温度調整が大切になります。家にいる時もそうですが、出先でも自分で温度調整が出来る所は適温に調整するようにしていきましょう。
運動不足
普段から運動不足の人はまずは軽い運動から初めて運動習慣をつけるようにしていきましょう。適度な運動はリラックス効果もあり、心身を健やかにしてくれます。
寝不足や不規則な生活
寝不足も血行不良の原因の一つです。出来るだけスムーズに眠りにつける工夫が必要です。また、朝は目覚ましがなくても自然に目が覚めて爽やかな朝を迎える事ができるのが理想です。
疲労、ストレス
疲労とストレスの蓄積も血行不良の原因になります。出来るだけ疲労を貯めない工夫が必要です。自分なりのストレス解消法を見つけて実行していくのも大切な要素です。
基礎代謝を下げる間違ったダイエット
過度なダイエットや間違ったダイエット法、ファスティングダイエットなど食べないダイエットなども血行不良の原因になります。
ダイエットを行うなら適度な運動と、そして適度なカロリー調整によって一ヶ月に一キロ~二キロペースで減量していくのが理想です。
過度な筋肉運動
女性の場合はよほどのアスリートでなければ、日常生活の中で過度な運動をしている方は少ないと思いますが、過度な運動も血行不良の原因になります。
血行不良になると臭いアンモニア臭が付いて汗が出るので、それを一つの目安にすればいいと思います。
アンモニア臭を消す対策はコレ!確実にアンモニア臭が消える五つの方法
お酢を飲む
お酢はビタミンCやクエン酸がたっぷり入っています。クエン酸は体臭対策にばっちり効く大切な栄養素です。意識して普段の生活に取り入れたいものです。
また、酢には強い殺菌力があり、食べ物に繁殖する菌は酢の中では10分持たないと言われるほどです。飲めば口臭予防や体内の乳酸・アンモニアの低下に役立ちます。
お酢を使ったレシピなどを入手して、お酢をたっぷり使った料理などによってお酢を摂りたい所です。
お風呂に入る
お風呂には温浴効果はもちろんの事、血行を良くして新陳代謝を良くする働きがあります。出来るだけ毎日湯船にゆったりと浸かってリラックスしたい所です。
特に、普段運動不足の方は積極的にお風呂に入りましょう。湯船に浸かることで発汗が促進され、運動不足によって衰えた汗腺が鍛えられます。
汗腺が鍛えられれば、汗の再吸収がしっかりとされるような体質になります。しっかりと再吸収された汗は、99%が水分で少量の塩分を含むためニオイを生みにくい良い汗です。つまり、湯船に浸かることは弱い体臭体質にするのに役立つのです。
さらに、体臭予防の効果を高めるのであれば、入浴剤として重曹や酢、ミョウバンなどを入れるといいでしょう。
エアコンの使い方を考える
夏場であってもエアコンの温度は一定にする事が大切です。出来れば夏場でも28度くらいで一定にしておきたいものです。冷え過ぎは血行不良を招くので気をつけたい所です。
家庭でのクーラーによる冷え対策をまとめてみました。
設定温度を外気温4℃以下を目安にする
付っぱなしを避け、ときどき窓を開けて外気を取り入れる
クーラーの風に直接当たらないようにする
風呂上りは出来るだけクーラーを使わない
公共の場でのクーラーによる冷え対策
ときどき熱いお茶や生姜湯を飲んで体内から体を温める(お茶は口臭対策にもいい!)
1時間に1回は席を立って屈伸運動やウォーキングをして血行促進
体の芯を冷やさないように、腹巻をする
肝機能を高める食べ物を食べる
肝臓は人体の中で最も大きな臓器であり、体全体の10~14%の血液が集まる肝臓です。代謝や解毒、胆汁の生成、分泌など重要な働きを担っています。
一方、肝臓の病気は自覚症状がなく、気づいた時には重症であるケースも多いので、「沈黙の臓器」と呼ばれています。
肝臓の機能が衰えると体に色々な支障が出てきます。普段の生活の中で肝臓を労わり肝機能の低下に気をつけたい所です。
肝臓に良いとされる食べものは、ニンニクや納豆、シジミ、レバーなどがあります。中でもシジミはタウリンが豊富に含まれており、胆汁の流れをよくしてくれます。他にも、良質なタンパク質や鉄分、ビタミンB2なども多く含まれているのでオススメです。
一つ一つの食材を見ていきましょう!
にんにく
酸素を多く使う肝臓は活性酸素が発生しやすく、活性酸素は老化を促進させ、身体全体に悪影響を起こします。にんにくの有効成分は抗酸化作用があり、酵素を活発にし、脂肪をエネルギーに変える働きがあります。
にんにくに含まれるアリシンは糖質の代謝を促進し、抗菌、殺菌の効果があります。また、肝臓の解毒機能を助けて肝機能の負担を軽減し、向上させる働きがあります。
ウコン
ウコンに含まれるクルクミンという成分は抗酸化作用があり、動脈硬化を防ぎ、美肌にも効果があります。肝臓の解毒機能の強化やアルコールの分解を行う胆汁の分泌を促進し、二日酔いを予防します。
コーヒー
厚生労働省によると、コーヒーの摂取は肝がんにかかるリスクを低下させることが分かりました。毎日2杯のコーヒーを飲むと、肝がんが発生するリスクが49%まで下がります。
肝がんの発症リスクが低下する原因についてはまだ分かっていません。コーヒーに含まれるクロロゲン酸などの抗酸化物質がガン化を防ぎ、またコーヒーに含まれる炎症をやわらげる作用が肝炎を防ぎ、肝ガンを予防しているのではないかと考えられています。
グレープフルーツ
豊富なビタミンCと抗酸化物質を含むグレープフルーツは、肝臓の解毒作用を助け、毒物質による細胞破壊を防ぎます。グレープフルーツの皮の成分は、脂肪酸の分解を促進させ、脂肪肝の予防に効果があります。
アボカド
グルタチオンという抗酸化物質が含まれており、肝臓が有害物質を解毒する時に生じる酸化物の害を抑える働きがあります。
食物繊維を摂取する
食物繊維には腸の蠕動運動を助ける働きがあり、体内でアンモニアなどの悪臭物質を発生させる原因となる便秘の予防になります。
また、腸内善玉菌のエサとなってサポートし、悪玉菌を減らす効果があります。さらに、食物繊維は悪臭物質や悪玉菌の死骸を絡め取って、一緒に便として排出してくれる働きもしてくれる優れものです!
食物繊維には不溶性と水溶性があり、どちらも善玉菌のサポートという点で同じですが特徴が異なります。
水溶性はゲル状で腸内をゆっくり動き、お腹を空きにくくしたり、糖分の吸収を抑えて血糖値の急激な上昇を防ぎます。一方不溶性は、水分を吸収すて膨らみ、腸の蠕動(ぜんどう)運動を活発にし、便通をよくする働きをします。
不溶性食物繊維 豆類、ブロッコリーなどの野菜類、さつまいもなどの芋類
水溶性食物繊維 バナナなどの果物や藻類、きのこ類
食物繊維以外にも、同じような働きをするオリゴ糖や直接乳酸菌を摂取したりするとより効果的です。
また、食事での摂取が難しい場合はサプリを利用するといいでしょう。腸内環境を整える栄養以外にも
まとめ
いかがですか?アンモニア臭を発生させる汗が出る仕組みが分かったと思います。対策はいっぱいありますが、少しずつ普段の生活に取り入れていく事によって体臭はかなり改善することが可能になります。
アンモニア臭がする体臭の原因は、体内でアンモニアが大量に発生したり、肝機能が低下することによって肝蔵での解毒が追いつかないことで発生します。
その対策は以下の10項目です。全ては難しいかもしれませんが、少しずつ改善して体臭対策しましょう!
・生活習慣を改善する
・喫煙を避ける
・食べ過ぎない
・お酒を飲みすぎない
・適度な筋肉運動を心がけて、大量の乳酸を発生させないようにする
・お酢を飲んで、体内の乳酸発生を抑える
・お風呂って血行を促進する
・体が冷えすぎないクーラーの使い方をする
・シジミなどの肝機能を高める食べ物を食べる
・腸内環境を整える食物繊維や乳酸菌、オリゴ糖を摂取する
特に臭いを確実に消すには体を洗うことが一番即効性があります。より消臭力が高い体臭対策石鹸を使うと臭いの消臭に効果的です。