今回は子供のワキガのチェック方法と親が子供にしてあげられる事をお伝えしていきます。子供に近寄ってもしニオイがすればやはり親としては気になるものです。
でも、臭うと言っても単に汗臭い場合もあります。それを早とちりしてワキガだと断定してしまうと後々大変な事になります。ですから、もしお子さんのニオイが気になったら、まずは以下のチェック表に従って確認してみて下さい。
それで、チェックする項目やチェックした後の判定方法なども順を追ってお伝えしていきますが、ワキガだと判定出来たら、その上で家で親が子供にしてあげられる対策をまとめています。それに従って、出来るだけ子供のワキガ臭を抑えるようにしていきましょう。
ワキガを判定するチェックシート
ワキガと汗臭いのとでは全然違います。まずはお子さんのニオイがワキガなのか?単なる汗臭い等の別のニオイなのかをチェックしていきましょう。
次の10つの項目で、完全に一致する場合は3点、少し一致する場合は2点、一致しない場合は1点として合計で何点になるかをチェックしていきましょう。
質問1 子供の近くに寄ってみてツンとした鼻を突くようなニオイを感じる。毎回ツンとニオイを感じる場合は3点、時々感じる場合は2点、あまりニオイを感じない場合は1点です。
質問2 親がワキガである。両親が共にワキガの場合は3点、片親がワキガの場合は2点、両親ともにワキガではない場合は1点を付けて下さい。
質問3 子供の耳垢を取ってみて耳垢が湿っているかどうかを確認します。いつも湿っている場合は3点、時々湿っている場合、若しくは少し湿っている場合は2点、全く湿っていない場合は1点を加算します。
質問4 家族以外の人に子供が臭いと指摘された事がある。数人に指摘された事がある場合は3点、一人だけの場合は2点、全く指摘された事がない場合は1点です。
質問5 汗をかきやすい体質である。すぐに汗が出る場合は3点、少し汗をかく場合は2点、あまり汗をかかない場合は1点です。
質問6 子供が白っぽい服を着た時、ワキが黄ばんでいる。常に黄ばんでいる場合は3点、時々黄ばんでいる場合は2点、あまり黄ばんでいない場合は1点です。
質問7 子供は他の子供と比べると毛深い。大人が見て毛深いと感じる場合は3点、少し毛深いと感じる場合は2点、毛深いないと感じる場合は1点です。
質問8 お風呂に入って2時間後ぐらい経つとプンと匂ってくる。きっちりと時間を計る必要はありませんが、お風呂に入ってから寝る時にはもう臭っているかどうかという事でいいと思います。かなりニオっている場合は3点、少しニオっている場合は2点、臭っていない場合は1点です。
質問9 子供はほかの臭いには敏感だ。子供がどれだけニオイに敏感かを調べます。一日の中で他のニオイの事に関して言う場合は3点、一回程度言う場合は2点、全く言わない場合は1点です。
質問10 普段の食事で肉類や脂っこい食べ物、乳製品が好きでよく食べているかをチェックします。毎日食べている場合は3点、週に2回~3回程度なら2点、週に1回程度なら1点です。
チェック項目は上記10項目です。一日で終わらないかもしれませんが、一週間もあれば出来るかと思います。全項目をチェック出来たら集計します。
判定結果は以下のようになります。
【14点以下】
ワキガではありません。ただ汗をかきやすいと思いますので、出来るだけ毎日入浴して体を清潔に保つようにして下さい。
【15点~19点】
軽度のワキガの可能性があります。日常生活でニオイの改善に向けて取り組むことが大切です。毎日入浴して出来る限り体を清潔に保ちましょう。また、食生活にも注意が必要です。出来るだけ脂っこい食べ物は控えて和食中心のメニュに切り替える事をオススメします。
【20点~24点】
中度のわきがで、多汗症の疑いもあります。まずは本人にしっかりワキガであるという事を自覚させて下さい。そして自分でもニオイを出さないように努力する必用があることを分からせる事が必用です。毎日の入浴や食事、体を清潔に保つ、汗をかかないように工夫するなど、生活環境を見直していく必用があります。
【25点以上】
重度のワキガです。今の生活の中でワキガに対する対策を行っていきましょう。毎日の入浴や食事の切り替え、規則正しい生活、衣類の消臭やニオイを取るような洗濯、入浴後にワキガクリーム等を使ってケアするなどやることはいっぱいあります。
ワキガには食生活の改善が欠かせません。
次にワキガには食生活の改善が欠かせない訳ですが、どのように食生活を改善していけばいいかについてお伝えしていきます。
ここ数年で日本人がワキガに発症する割合がかなり増えています。それは日本人の生活スタイルが昔に比べてかなり欧米化してきた事が原因に挙げられます。ご承知のように欧米では、体臭が当たり前であり、8割以上の人がワキガ体質ではないかと言われている程です。
それは、やはり食生活に依る所が大きいんです。欧米人は肉食が多いですし、乳製品も毎日のように摂っている人がほとんどです。
そして、日本人も食生活もひと昔前に比べるとかなり欧米化してきています。子供がワキガになる大きな要因の一つとして肉食や脂肪分を含んだ食材を良く食べるようになったこと、そして乳製品が毎日の生活の完全に取り込まれて、乳製品を食べるのが当たり前の生活になった事が大きな要因として挙げられます。
特に、肉類などの動物性脂肪分を多く摂取すると、「アポクリン汗線」の分泌が活発になるので、ワキガ臭が臭が発生しやすくなるんです。
また、今の日本で出回っている食品を見てみるとひと昔前にはなかったジャンクフードやファストフードが非常に増えているのが分かります。
いくら子供が欲しがっても、そういう食べ物は食べさせない方がいいのです。別にマクドナルドを悪くいうつもりはありませんが、ハンバーガー一つに含まれている脂肪分やカロリーは相当のものです。
育ち盛りの子供に肉類を全く食べさせない訳にはいかないのですが、食べる量が多くならないように親が管理してあげる必用があります。
特に中学や高校に進学して、お小遣いをもらって外で何かを食べるようになると、どうしてもファストフードやジャンクフードを食べてしまいます。
そこは親がきっちりと子供に対して食に対する知識を与えて、臭いケアをする為にはあまり食べない方が良いという事を何回も伝えていく必用があります。
また、普段の食事の中でワキガや体臭を消臭する効果がある緑茶、コーヒー、紅茶、お酢、緑黄色野菜、果物、キノコ類などのアルカリ性の食品を食べさせるように親自身も工夫をしていく必用があります。
子供が野菜を好きではない、あるいは普段の食事の中であまり食べないという事もありますが、そこはきちんと食育をして臭いを防止する為に食べるという意識を植え付けていかないといけないと思います。
ワキガであることを、学校やその他の人に指摘されたり、それが元で差別を受けたり、いじめを受けたりするのは子供です。子供に可哀想な思いをさせない為にも親がしっかりと見守り、教える事は教えていかないといけないんです。
子ども自身が自分のわきがに悩んでいる場合は、野菜を食べる事がワキガ予防に繋がるという事をしっかり理解してもらい、親と子供が一緒になって努力していく事が必要です。
子供が入浴する時に注意したい事
ワキガの原因はワキから汗が出て、汗に含まれている成分と雑菌が混ざる事によって臭いを発生させます。
臭いを防ぐには、汗の量を抑える事が一番の対策です。まずは常にワキを清潔に保ちましょう。その為には毎日の入浴が欠かせません。
暑い時期ははシャワーでサッと汗を流すだけで済ませてしまう事もあると思いますが、必ず毎日湯船に使って汗をかくことが大切です。
普段汗をかかないと、汗をかいた時に排出される老廃物や皮脂の濃度が高まっていきます。汗と一緒に出た老廃物や皮脂などが脇に下にいる雑菌のエサになります。
毎日、入浴してしっかりと汗をかいておけば、日中にかく汗の量を多少なりとも減らす事が出来ます。
それが結果的にワキガの臭いを抑える事に繋がります。
>>体の洗い方についてはこちらの記事を参考になさって下さい。
まとめ
いかがですか?
今回は子供に臭いが気になる場合に、子供がワキガかどうかをチェックする方法、そして、ワキガであればそれを改善する方法をお伝えしてきました。
子供がワキガであれば親も一緒に協力して臭いと戦っていかないといけません。それは決して短い道のりではありませんが、諦める事はありません。
デオドラント商品も日々進化しており、そういう商品を使ってワキガの悩みを解消したケースもいっぱいあります。
子供がワキガであると言うだけで差別を受けたりしないように、親がまずはワキガに対する知識をつけて頑張っていきましょう。