今回はお子さんがワキガの場合について考えていきます。最近多いのが「中学生の娘がワキガ体質で学校でいじめに合わないか心配です。」というような書き込みを見ることがあります。
ネットの掲示板に書き込まれるという事は同じような悩みを持っている親御さんも多いと思うので対処法についてお伝えしていこうと思います。
目次
ワキガを気にしているのは本人か親か、どちらかを確認します!
まずは、ワキガを気にしているのは親の方なのか、あるいは娘さん本人なのか?と言うことが大切です。何故なら、どちらかがワキガを気にしているかによって対策が違ってくるからです。
いずれにしても対策が必要になりますが、ひとつひとつ見ていきましょう。
本人がワキガを気にしている
最初にお伝えするのは、本人がワキガを気にしている場合です。この場合は気にするような何かのきっかけがあったはずです。学校で友達に「クサイ」と言われた。あるいは学校の体育の授業が終わって着替える時に何かクサくない?と友達から言われて自分のニオイを嗅いでみたらかなりクサく感じて気になるようになった。
上記は一例ですが、思春期の女の子にとって、第三者からニオイを指摘されたり、「クサイ」なんて言われるとかなりショックを受けます。
人によっては人間性を否定されたと感じたり、存在そのものを否定されたように感じる場合もあります。もし、娘さんからそんな相談を受けた場合は、まず出来ることは本当に臭いかを第三者の立場に立って確認してあげて下さい。
気にするようなレベルではないなら、人間は基本的にはどんな人でも体臭はあるので気にするほどの体臭ではないという事を伝えてあげてください。
そこで一点注意する事ですが、「気にするな」「きにしなくていいよ」とだけ伝えても本人は納得できないし、やっぱり臭いんだと悩みが更に深くなってしまう場合もあります。
自分の体臭に悩んでいる人の多くは「自臭症」と言って、必要以上に自分の体臭に意識がいってしまって、クサイと思い込んでいるケースが多いんです。人間は意識を集中し過ぎると、どんな事にでも敏感に感じてしまいます。これは単に嗅覚に限らず人間の五感全てに言えることなんです。
気にするほどのレベルではない体臭に対してお子さんが必要以上に気になっている場合もありますので気持ちが楽になるように気持ちを解きほぐしてあげる必要があります。欧米のワキガ事情なんかも参考になるかもしれません。欧米人の場合であれば約80%、黒人であればほぼ100%ワキガ体質だと言われています。
でも、悩んでいる人なんてほとんどいません。むしろ、自分の体臭は異性を惹きつけるフェロモンだと思っている人の方が多いくらいです。
また人間の嗅覚は当てに出来ないという部分も大いにあります。同じ臭いを嗅いでも人のよってクサイと感じる場合もあれば、何とも感じない場合だってあります。また、同じ臭いを嗅いでも表現方法だって違うんです。日本人は欧米と比べて特に匂いには敏感な人種です。
もし、体育の授業が終わって着替えている時に、何かクサくないと友達が言ったとしたら、それは教室全体が汗のニオイで充満していた可能性だってあります。運動をすれば誰でも汗をかきます。そして、汗をかいたまま体操服を着ていると、体操服自体が湿ってきて汗臭いニオイを出すようになるんです。
そのような例え話をしてあげる事でお子さんの心配や不安は少しずつ軽減していくと思います。
親が子供のワキガを気にしているケース
お子さんはワキガを全く気にしていないのに親が子供のワキガを気にしているケースもあります。それにも、いくつかのパターんがあります。まずは親がワキガである場合ですね。ワキガの原因はアポクリン腺からの汗が大元の原因です。
そして、このアポクリン腺は親からの遺伝によって子供に引き継がれます。ですから親がワキガである場合は高い確率で子供に遺伝します。
親がその事を知っていれば当然子供がある程度の年齢になればワキガ体質になるのではないかという心配があります。でも、今の段階でお子さんが気にしていないのであれば、気になるまで待っておくと言うのもひとつの方法です。
親が子供のワキガ臭を感じる場合の対処
次のパターンは親が子供のワキガ臭を強烈に感じる時です。この場合はきちんとお子さんにワキガに関する話をした方がいいと思います。
まだ、自分も周りの友達も気がついていないとすれば、それはある意味ではラッキーな事です。今のうちにしっかりと対処していけば誰にも気づかれずにワキガを改善していく事が可能です。
その場合はワキガクリームを使って対処していくのがいいと思います。中学生がワキガクリームを使う場合は、親がしっかりと使い方を教えてあげましょう。
ワキガクリームの基本的な使い方は朝と夜の二回です。また、体の洗い方、衣類などいくつかニオイを出さないためのポイントもしっかり理解出来るように何回かに分けて説明してあげるといいと思います。
日常生活の体臭対策
ここからは、日常生活における体臭対策になります。中学生のお子さんがニオイを気にしないで快適に毎日の生活を送るには3つのポイントがあります。
そのポイントを親がしっかり伝えてあげるようにしましょう。
汗をかいたら、汗を拭き取る
当たり前の事ですが、汗をかいたら汗を拭き取ることを習慣にしていきましょう。汗をかいたらこまめに拭き取ることでニオイを出す大元の原因を減らす事が出来ます。
そして、汗をかいた時の拭き取り方ですが、乾いたタオルで拭き取るよりも二つの段階で拭き取ることを教えてあげてください。
まずはウエットティッシュで汗を拭き取る。
次に乾いたタオルで、しっかりと乾かす
この2点が大切です。洗濯物の生乾き状態を思い浮かべて下さい。いくら洗濯した衣類であっても、洗濯した後に乾かさないでそのまま放置しておくと生乾きのクサイ臭いを発生させます。
あれと同じ様な状態で体で起こります。いくらウエットティッシュで汗を拭き取っても生乾きの状態であれば、それが着ている衣類に染み込み、ニオイを発生させます。
それを防ぐ為にも汗に対しては二重の備えをしておきましょう。
夜はお風呂の入って洗う。朝はシャワー浴びるようにする
夜にお風呂に入って体を洗うのは大抵の人は行っていると思います。それは今まで通り続けて下さい。
もう一つ大切な事は朝学校に行く前にシャワーを浴びてから学校に行く事です。人間は寝ている時にコップ一杯分の汗をかくと言われています。
その汗が体についている訳ですから、汗起きた時点で既にニオイを発生させる可能性があります。ですから、学校に行く前にシャワーで汗を流してから行くようにすればニオイ対策をする事が出来ます。
制服や下着にニオイを付いていないかをチェックする
これはかなり盲点になっている部分ですが、制服や衣類のニオイチェックは出来ていますか?特に制服は毎日着ていくモノなので、かなり色々なニオイが染み込んでいる場合があります。
最低でも二週間に一回くらいはクリーニングに出しておきたい所です。また、下着や靴下など、その日に身につけていく衣類にニオイがないかもチェックする習慣を付けていきます。
もし、その日に着ていく制服にニオイが付いている時は、消臭スプレーを使ってニオイを消臭してから学校に行くようにしましょう。
まとめ
いかがですか?
今回は中学生のお子さんがワキガのニオイが気になっている場合にどう対処していけばいいかをお伝えしてきました。ニオイの原因は汗、菌、衣類です。その三つに対してきちんと対策をしておけばそれほど周りの人がクサイというほどのニオイを発生させる事はないと思います。
中学生くらいのお子さんであれば、何故ニオイが出るのか等の知識はないのが当たり前です。親がお子さんに分かりやすいように説明してあげて下さいね。