今回はワキガの遺伝についてお伝えしていきます。ワキガの原因は色々と言わています。遺伝説や食生活を原因とするもの、またはストレスが原因となってニオイを発する・・・どれも間違っていないんですよね。
今挙げた一つ一つが原因となってワキガを発症します。ただ今回は遺伝によるワキガの確率は非常に高いので、今回は遺伝とワキガの関係について考えていきたいと思います。
ワキガは子供に遺伝する可能性が高い
親がワキガの場合、高い確率で子供に遺伝します。これは研究によって既に明らかになっています。これについては次章で詳しくお伝えしていきます。ここでは、何故、親がワキガだと子供に遺伝するのか？という事についてお伝えしていきます。ワキガを発症するかどうかは、元々持っているアポクリン腺の量に大きく依存します。
人間の汗腺には二つの種類があります。一つがエクリン腺、もう一つがアポクリン腺です。このアポクリン腺がワキガと大きく関係しています。
そして、人によってアポクリン腺の量は違います。ワキガ体質の人は生まれつき、このアポクリン腺が多い傾向があります。アポクリン腺から汗が出るので、それだけニオイを発生させる可能性が高いと言えます。そして、アポクリン腺が生まれつき多いと思春期になるとワキガになる可能性が高いと言えます。
ワキガの遺伝強度について
これは今までの研究で既に明らかになっている事ですが、片親がワキガの場合は、子供がワキガになる可能性は約50%、両親がワキガの場合は約80%の確率でワキガになる事が知られています。
ワキガの遺伝子というのは優性なので、どうしても子供に遺伝するという悪影響がある訳なんです。重度のワキガの場合は、手術をしてアポクリン腺を除去する、あるいはボトックス注射によってニオイを抑える等の方法があります。
ただ手術の場合はデメリットも多いので、最終手段だと思っていた方がいいと思います。色々な方法を試してみて、それでも効果がなかったら最終的な手段として手術を選択するという考え方でいいと思います。
子供のワキガ発症が分かるのはいつ？
親がワキガの場合は、自分の子供がワキガになる可能性が高いので、すごく気になる所です。一番気にかかるのはワキガに発症する時期だと思います。
これまでの研究によると、子供がワキガになる時期は思春期に多いと言われています。親がワキガの場合はアポクリン腺が多いワキガのタイプが多いのが特徴です。
ですから、子供から大人になる第二次性徴期である10歳から18歳くらいまでの間にワキガに発症する事が多いようです。
但し、自分のニオイと言うのは自分では中々気がつかないものです。ですから親がしっかり注意してイジメの原因などにならないように心がける事が大切です。
市販のデオドラント商品でワキガは改善出来るの？
結論から言いますと、市販の制汗スプレーである8×4などのデオドラント商品ではワキガを予防したり改善する事は出来ません。
これには明確な理由があります。それは、市販で販売されているデオドラント商品はエクリン腺から出る汗に対しては制汗の効果がありますが、アポクリン腺から出る汗に対する制汗効果は期待出来ないからです。
これは8×4などの市販のデオドラント商品の中には、ワキガに有効な成分が配合されていないからです。気をつけて欲しいことは、市販のデオドラント商品には大抵の場合は香料を配合しています。ワキガの人がこれら香料の入ったデオドラント商品を使うと、更に匂いは強烈になる可能性が高いのです。
ですから、ワキガと分かっている場合は、市販のデオドラント商品は使わない方が賢明と言えます。もし、ワキガ体質ではない普通の方がデオドラント商品を使った場合は、一定の効果は期待出来ます。
制汗効果はあっても長時間持続する事はありません。一日の中で何回もスプレーしないといけないという事を覚えておきましょう。
