30代の女性と言うのは人生の中で一番働き盛りの時代と言えます。そんな働き盛りの女性を襲って来るのが臭いの悩みです。専業主婦であればそれほど臭いで悩むことはないと思いますが、毎日を外で働く女性にとっては匂いは大きな問題です。
通勤中であっても電車の中で臭いが原因で周りの人から嫌な顔をされたり、あからさまな態度を取られたりと傷つくこともあるかもしれませんね。
職場でも同じ事が言えます。臭いってなかなか本人には直接言いづらいものです。でも、他人にはとてもいいやすいものです。そして、他人の噂話の対象にされるなってちょっと耐えられないですよね。特に日本人は海外の人と違ってニオイには超敏感で、噂の種になりやすい性質のものです。
女性の間では、加齢臭よりもミドル脂臭が一番嫌がられるニオイとして何かの雑誌かコメントで見たことがあります。そんな同性からも嫌がられるミドル脂臭を自分の体から出していたとしたら・・・考えただけでもゾッとしますよね。
このミドル脂臭はジアセチルという成分が原因であることは良く知られています。ニオイの発生元は主に後頭部です。でも、意外と自分のニオイって自分では気が付きにくいですよね。家族や周りの人に言われて初めて気が付く場合も多いものです。
今回は自分では気づきにくいミドル脂臭をどうして抑えていけばいいか?という事についてあなたにお伝えしていきます。
目次
ミドル脂臭の原因物質であるジアセチルを増やす乳酸
ミドル脂臭の原因であるジアセチルは頭皮の汗腺から出る汗に含まれている乳酸が原因です。普段から運動されている女性であれば、乳酸と聞けば筋トレなどの激しいトレーニングをした時などに筋肉に溜まる疲労物質であると言う事はご存知だと思います。
この乳酸という成分は血液の中の酸素が少なくなった時に体内で溜まります。筋トレなどの無酸素運動をした時は筋肉を使いすぎて、その筋肉中の酸素が不足するために乳酸は発生します。
しかし、この乳酸は何も運動をした時だけに筋肉中に溜まる訳ではないんです。運動不足などの原因で体内の血行が悪くなって代謝が落ちるとそれが原因で乳酸が分泌されてしまうのです。
ミドル脂臭の予防は何をすればいいのか?
先ほど運動不足でも乳酸は溜まりやすくなると言う事を言いました。働き盛りの女性の場合は運動が必要だと分かっていても忙しさにかまけて、どうしても運動不足になりがちですよね。
ですから、どうしても普通に生活しているだけでも、乳酸が発生しやすくなります。ミドル脂臭の原因物質であるジアセチルを増やす成分は乳酸です。
この乳酸の分泌量を減らす事が出来れば皮膚の常在菌であるブドウ球菌に分解されてジアセチルの発生を抑える事が出来ると言う事はご理解頂けると思います。
ですから、ミドル脂臭を抑えるには、まずは乳酸の分泌を抑える事が大切になるんです。
食事からミドル脂臭を予防する
乳酸を抑える一つの方法として食事にあるモノを加えると言う方法があります。その一つがクエン酸です。
クエン酸を食生活に取り入れる
クエン酸には体内の乳酸を分解し、分泌を抑える働きがあります。これはミドル脂臭の臭いを発生させる頭部周辺の乳酸の分泌を抑える事も可能です。
クエン酸が含まれている食材としては、は主にお酢、レモン、パイナップル、グレープフルーツ、梅干し等の酸っぱい食材に豊富に含まれています。
酸っぱい食材にはクエン酸が含まれているのは知っているけど、ちょっと苦手という人もいるかもしれませんね。そういう場合は、はちみつ等の甘いものに付けたりして食べるのも工夫の一つです。
クエン酸を配合しているサプリメントもあるので、こういうモノも活用していきたい所です。
ビタミンB群を含んだ食材を毎日の食卓に準備する
ビタミンB群は体内では作る事が出来ませんので食べ物やサプリ等から摂取する必要があります。ビタミンB群の主な役割は、脂肪やタンパク質、炭水化物の代謝をサポートして、体内のエネルギー全般の供給を行う事です。
ビタミンB群が不足すると体はエネルギー代謝が行われなくなるので疲れやすい体質になります。その中でもミドル脂臭の予防に役立つのはビタミンB1です。
ビタミンB1が多く含まれる食品は豚肉です。その他にも玄米などの穀類や大豆、うなぎなどにもビタミンB1は豊富に含まれています。
積極的にこれらの食材を食べてミドル脂臭を予防していきたいものです。
ミドル脂臭の予防には適度な運動が大事
運動不足になると慢性的な血行不良になりやすくなります。血行不良になると乳酸が体内に分泌されやすくなります。
血行不良を改善するのに最も適した方法は適度な軽い運動を続けることです。適度な運動をすることで全身の血の巡りが良くなるだけでなく、疲労物質の乳酸分解を促進する作用もあるので疲れにくい身体になります。
それと共に、乳酸の分泌を抑えてくれるのでミドル物質の原因であるジアセチルの発生を抑える事も出来ます。
ただ、この運動の仕方にはちょっとしたコツがあって、有酸素運動がいいんです。筋トレなどの無酸素運動と言って体内にそれほど酸素を取り込まなくても可能なトレーニングですが、ミドル脂臭に適した運動は30分ほど継続して続ける事が出来る有酸素運動です。
家で出来る運動であれば、昇降運動やストレッチなどが有効です。
シャンプーをこまめに行う
加齢臭と比べてみるとミドル脂臭の方がかなりキツイ臭いです。理由は、皮膚常在菌が分泌された皮脂を分解した時に発生する中鎖脂肪酸とジアセチルが混ざってしまうからです。
混ざってしまったジアセチルと中鎖脂肪酸は皮脂の中に蓄積するので、二つの成分を頭皮から取り除くにはシャンプーでしっかりと洗い落とす必要があります。
シャンプーを使う際は、まずは頭皮を指先で掴んで揉むように洗うと効果です。ただ市販のシャンプーを使うと洗浄力が強すぎて頭皮にも髪の毛にも大きなダメージを与える場合があります。
また、洗い過ぎて頭皮を乾燥させてしまうと、返って皮脂が増えてしまうので逆効果です。この辺りは非常にバランス感覚が必要になります。
まとめ
いかがですか?
ニオイと言うのは時と場合によっては、その人の印象をガラッと変えてしまう事もあります。日本人ほど臭いに敏感な人種はいないと言われる所以です。
30代にさしかかると職場での立場も変わり、仕事の質も変わっていく年代です。一番信用や信頼を積み重ねないといけない年代にニオイで評価が下がる場合だってあります。
これまで培った信用や信頼をニオイで落とさないよう心がけたいものです。今回はミドル脂臭に効果がある三つの方法について主にお伝えしてきました。
クエン酸を普段の食生活に取り入れる等は比較的簡単に行える方法だと思います。酸っぱいモノが苦手という人以外は今日からでも実践出来る方法です。
出来ることから取り組んでいきましょう。