加齢臭の根本的な解決方法はコレ!

中年と言われる年齢になると、気になってくるのはニオイです。日本の社会の中でこれほどニオイが話題になってきたのは、まだそれほど時間が経っていないと思います。そして、加齢臭やらデオドラントやら、本当に日本人は海外と違ってニオイには敏感な人種だなと感じることがあります。

自分のニオイが気になっていても、そのまま放置しておけば人に迷惑をかけたり、人の噂話になったり、時にはイジメの対象になることもあります。いつの頃か忘れましたが、スメハラという言葉も生まれましたからね。加齢臭に悩んでいる女性の中には、市販で販売されている消臭力が強いと言われているデオドラント剤を使っている人も増えていると聞きます。

でも、いくら体臭に効果があると言われるデオドラント剤を使っても根本的な事が理解出来ていないと、そういう商品にお金を使う事はムダになります。せっかくデオドラント剤に使ったお金をムダにしない為にも、加齢臭の根本的な対策を理解しておく必要があります。

加齢臭の根本的な対策とは何?と聞かれると、まずは体のサビ(酸化)を防ぐ事です。という事で前置きが少し長くなりましたが、今回は一般的な体臭や加齢臭を発生させない為に行う根本的な対策についてお伝えしていきます。

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加齢臭と体の酸化が関係している理由はこれだった!

加齢臭のあの独特なニオイは、「ノネナール」というニオイ物質が原因です。このノネナールは、体の皮脂腺の中に増える9ヘキサデセン酸という脂肪酸が過酸化脂質によって酸化されることで発生します。

さらに、この過酸化脂質は体内で発生するフリーラジカルなどの活性酸素によって脂質が酸化されることで発生します。

加齢臭の原因物質ノネナールが発生する過程

・体内で活性酸素が発生する
・脂質が活性酸素によって酸化される
・過酸化脂質が作られる
・皮脂腺内の脂肪酸が過酸化脂質によって酸化される
・ノネナールが発生する

上記をご覧になれば、活性酸素が発生する事によって加齢臭の原因物質であるノネナールも増えるというのが分かると思います。

加齢臭の元となっている活性酸素を減らす方法はコレ!

活性酸素による体の酸化を減らすには、二つしか方法がありません。

体の酸化を防ぐ方法は二つだけ

活性酸素をできるだけ発生させない
体に備わっている抗酸化機能を援護してあげる

この二つしか対策がないのです。一つずつ詳しく見ていきましょう。

活性酸素を出来るだけ発生させない

活性酸素は人間にとって必要不可欠である「酸素」を消費する時に必ず発生し、呼吸で取り入れた酸素のうち数%は活性酸素になると言われています。人間にとって酸素は生命維持活動をする上で必要不可欠な物質なので、全く酸素を体内に取り入れないという訳にはいきません。

となると、活性酸素の発生をゼロにすると言う事は不可能である事が分かります。その中で私たちが考えないといけない事は活性酸素を出来るだけ増やさないようにする対策なんです。

その為の対策が以下のものになります。いずれも日常生活に関わる事ばかりですが、意識して実践する事で可能な事ばかりです。出来る項目から日常生活に取り入れて欲しいと思います。

食べ過ぎを避ける

口の中から入った食物を体内で栄養素として燃焼する時には酸素を使います。酸素が発生すると、その中の数%が活性酸素になるので、食べ過ぎなければ酸素消費量も減ります。

ですから、毎食の事になりますが、満腹まで食べるのではなく、腹八分目に抑える事によって体内の活性酸素の量を減らす事が出来ます。

お酒の飲みすぎを避ける

お酒を飲むと、そのアルコール分は肝臓で分解されますが、アルコール分解やアルデヒドを解毒する時に活性酸素が発生します。

当然お酒の量が多いと活性酸素の量も増えるので休肝日を作る、お酒の量を控えめにするなどお酒の飲みすぎに注意する事が大切です。適度な量は活性酸素を減らすので、適量を心がけましょう。

喫煙から減煙、そして禁煙へ

ニコチンやタールなどの毒素を肝臓が解毒する時に活性酸素が発生します。活性酸素の発生を抑えるにはタバコの量を減らす事が必要です。今喫煙しているなら、減煙、喫煙という流れを作っていきたいところです。

また、タバコのニオイも体臭や加齢臭の原因になります。加齢臭が気になっているなら、最終的には禁煙に踏み切りたいところです。

ストレスを溜めない生活を心がける

ストレスを感じると、体はそのストレスを緩和する為に「副腎皮質ホルモン」を発生させます。この時に同時に発生するのが活性酸素です。

ストレスが溜まれば溜まるほど活性酸素は増えていきます。ストレスを溜めないのは非常に難しいことですが、自分なりのストレス発散の方法を見つけていきましょう。

ハードな運動は避ける

ハードな運動は大量の酸素を体内で消費します。酸素の消費が増えると、活性酸素の発生量が増えます。その構図が理解出来ていればハードな運動は体に害がある事が分かります。

軽い有酸素運動を普段の生活に取り入れたいですね。

汚染した空気・残留農薬を避ける

空気中には様々な物質や雑菌が浮遊しています。特に汚染された空気はキレイな空気の何十倍、何百倍という汚染物質を含んでいます。

もうお分かりだと思いますが、体の中に入ってきた毒素は肝臓で解毒されるので、その過程で活性酸素が発生します。

出来るだけキレイな空気の中で生活をしたいものです。また、普段の食事の際には出来るだけ添加物が入っていない食品を食べるように心がけたいものですね。

体に備わっている抗酸化物質を援護射撃してあげる

体には活性酸素から身を守るための防御機能が備わっています。それが、人間の体の中で作られている色々な種類の酵素であったり抗酸化剤である尿酸やコエンザイムQ10、α-リポ酸などです。

ただ酵素やコエンザイムなどの物質は加齢と共に体内で生成される量が減っていきます。そこで、意識的に抗酸化物質を多く含んだ食品を摂取したり、サプリを複合的に飲むという事が必要になります。

加齢臭の予防に効果的な抗酸化物質

次に加齢臭の予防に効果的な抗酸化物質や一日に摂取したい目安量などをご紹介していきます。普段の食事で簡単に摂取出来るものもありますので、積極的に取り入れていきましょう。

ビタミン類は抗酸化作用という点で共通ですが、1日に必要な摂取量や働きが異なります。また、両方とも人間の体の中で作り出せない必須栄養素です。

人間の体の中で作り出せない必須栄養素だからこそ、食べ物や飲み物から体の中に摂取していかなければいけないという訳です。

ビタミンEとビタミンCの摂取について

ビタミン類は抗酸化作用という点では共通していますが、それぞれ1日に必要な摂取量や体の中での働きが異なります。

ビタミンEとビタミンCの違い

ビタミンEは人間の体にとって最も必要かつ効果的なサビ止めです。寿命が長い生物には、体内の血液の中にビタミンEが多いと言われているほどです。

ビタミンEは脂溶性のため、活性酸素によって影響を受けやすい細胞膜のリン脂質の層の中に入り、ビタミンEそのものが酸化されることによって細胞を酸化から守ります。

一方、ビタミンCは水溶性です。水溶性なので水に溶ける性質があります。その為に細胞膜の中に入る事は出来ないので、直接リン脂質の酸化を防ぐことができません。

ビタミンCは、酸化して傷ついたビタミンEを再生する働きがあります。一方のビタミンは自らが酸化する事によって細胞膜を守り、ビタミンCは酸化してビタミンEを再生して、またビタミンEの働きを高めるという事なんですね。

こういう事を勉強していくと、本当に自然界と言いますか、人間の体の神秘性を感じますね。

ビタミンEの摂取目安と摂取方法

ビタミンEは、植物油(サンフラワー油・コーン油)や魚油、ほうれん草に多く含まれています。1日の摂取量目安は6.5~8mgであり、上限は800mgです。

摂取目安は健康維持のための最低値なので、100mg程度が良いとされています。ほうれん草であれば、1.5~2束程度でビタミンEを8mgを摂取できます。

そうは言っても、なかなか毎日ほうれん草を食べる訳にはいかないですね。そこで必要な栄養素を補う為にサプリを上手く活用するという事です。

但し、100円均一で販売されているような粗悪なサプリはオススメ出来ません。何故粗悪だと断言出来るかと言いますと、使っている原料が安価だからです。

中国産の原料を使っていたり、元々必要な栄養素が十分に含まれていないサプリも多いと思います。決してそういうサプリには手を出さないようにして下さいね。

そういう粗悪なサプリを摂り続けていると命取りにもなりかなません。加齢臭を予防する為に健康を害してしまっては元も子もありません。

ビタミンCの摂取目安と摂取方法

ビタミンCは、野菜や果物に多く含まれています。1日の摂取目安は100mgであり、上限は1000mgです。
赤ピーマンには100gに170mgも含まれています。ビタミンCを食材から摂取する場合は、取りすぎても尿として排出してしまうため、過剰症の心配はありません。

ポリフェノールの摂取について

ポリフェノールは、非常に強い抗酸化力を持っています。最近は赤ワインにはポリフェノールが含まれているという事で、スーパーで販売している赤ワインのボトルの表紙にはポリフェノール配合と書いてある商品が増えましたね。

確かにポリフェノールは効果が早いのですが、持続力が数時間と効果のある時間が短いのがマイナス面です。

ただ、イソフラボンは過剰摂取すると逆に乳がんのリスクを高める恐れがあると言う報告がされています。それを考えて1日の上限値150gの半分量に当たる75g設定されています。

ポリフェノールを多く含む食品は以下の通りです。

ポリフェノールを多く含む食品

・アントシアニン(ブルーベリー、赤ワイン)
・カテキン(茶葉)
・イソフラボン(大豆、豆腐、納豆)
・クロロゲン酸(コーヒー豆、リンゴ)
・フラバノン(レモンの皮、みかんの皮)

まとめ

いかがでしたか?

今回は加齢臭の予防につながる活性酸素の抑止法についてお伝えしてきました。もう一度まとめておきますね。

活性酸素の発生を抑えて体の老化を防ぐには・・・

・活性酸素を発生させない工夫をする
・体に備わっている抗酸化機能を援護する

この二点だけでしたね。

更に、活性酸素発生させない手段は以下の通りです。

・食べ過ぎない事
・お酒を飲みすぎない
・禁煙を心がける
・ストレスを溜めない
・ハードな運動を避けて適度な運動をする
・空気のキレイな所に住む
・農薬など、出来るだけ無添加の食材を食べるようにする

そして、二つ目の体に備わっている抗酸化機能を援護する為には以下の項目が必要です。

・ビタミンEを摂取する
・ビタミンCを摂取する
・ポリフェノールを摂取する

以上でしたね。空気のキレイな所に住むという事は人によっては無理があるかもしれません。今あなたが置かれている環境の中で出来る所からで結構です。

今何が出来るかを見極めた上で実践していきましょう。

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