嫌なニオイの正体はすそわきが? すそわきがの原因・対策法 について

今回は悩みが深いすそわきがについて書いていこうと思います。ワキガの原因となるアポクリン腺ですが、アポクリン腺自体は脇の周辺に集中しています。

ですが、それ以外の体の部位にも存在します。ワキ以外の体の部位で言うと、陰部、乳輪、おへその周辺、外耳道などです。アポクリン腺から出る汗は、脂肪やたんぱく質、糖質、鉄分、尿素、アンモニアといった成分が含まれています。これらの成分が皮膚に常在する細菌によって分解され、特有のニオイが発生します。

これが通常、ワキガと呼ばれるものです。さらに、このアポクリン腺が原因で起こるデリケートゾーン(陰部)のニオイを医学的には「外陰部臭症状(がいいんぶしゅうしょう)」と読んで区別しているという訳なんです。

やはり医学用語って難しいですよね。もちろんこんな難しい用語を覚える必要はありません。普通は「すそわきが」あるいはもっと簡潔に「すそが」と読んでいます。当サイトでは、一応「すそわきが」という名称で統一していきますね。さて、ここからが大切なのですが、デリケートゾーンの臭いは必ずしも全てすそわきがとは限りません。

おりものや膣内のニオイの可能性があるからです。ただしおりものは甘酸っぱいようなニオイですし、膣内は生臭いニオイなので、すそわきがのニオイとは明らかに違います。

また、ニオイの感じ方は人それぞれです。人によって表現の仕方も異なります。ツンとしたニオイ、ウッとくるようなニオイ、納豆のようなニオイ、香辛料のようなニオイ、ネギのようなニオイ、玉ねぎのようなニオイ、鉛筆の芯のようなニオイなど、人によってニオイの表現方法は違います。

すそわきがの原因って何?

続いてすそわきがになる原因を探っていきます。すそわきがになる原因はいくつか考えることが出来ます。一つずつ見ていきましょう。

ワキガ体質

人間の汗腺と言うものは遺伝にほとんどの場合は遺伝に基づきます。従って、アポクリン腺の量というのは生まれた時から決まっています。

生まれつきアポクリン腺の量が多い場合は、残念ながらワキガ体質という事になります。ワキガを発症する時期は人それぞれですが、一般的に多いのが成長ホルモンが発達する10歳前後から18歳くらいまでと言われています。アポクリン腺も体の発達に伴って活性化していくという訳なんです。

食生活

これは、今までに何度かお伝えしている事ですが、ワキガと食生活の関係は密接に繋がっています。特に肉食が多い方はワキガになる確率は多いと言えます。

何故なら、肉食が多い事によって体から皮脂が出やすくなり、皮脂が多いとアポクリン腺をさらに活性化させる事になるからです。

また、肉食だけではなく外食が多い、油物や揚げ物が多い、野菜をあまり食べない等もアポクリン腺を活性化させる原因になります。

ストレス


現代社会はストレス社会と言われるほど、ストレスが多い社会です。私達は生きていく中で常にストレスと戦っていかなければなりません。

何故、ストレスとワキガが関係しているかと言うと、ストレスによって体内のアドレナリンが放出されるからです。アドレナリンが大量に放出されると、それによってアポクリン腺からの汗の量が増える結果になります。

また、女性の場合であれば過剰なストレスは女性ホルモンのバランスを崩します。ホルモンバランスが崩れると結果として男性ホルモンを大量に出すようになり、それがアポクリン腺を刺激する事になります。

また、それと同じ理由で疲労の蓄積もアポクリン腺を刺激します。出来るだけストレスを溜め込まないような工夫と疲労を蓄積させないように適度な休息が必要になります。

出産後


一度でも出産した女性であれば分かりますが、女性の体は出産前と出産後とでは大きく変わります。体質そのものが変わってしまうのです。

その変わり方は人によって様々です。出産前は痩せていたけど、出産後は太りやすくなった、抜け毛が多くなった、ストレスが溜まりやすくなった、疲れやすくなった、肌トラブルが多くなった等々、色々な症状が出る場合もあります。

それと共に、出産前はデリケートゾーンのニオイはなかったけど、出産後すそわきがのニオイが強くなったと言うケースもあります。ただ、出産後にすそわきがのニオイがきつくなったという場合は、授乳期が終わる頃には、ニオイも落ち着き次第にニオイが消えていく場合も多いです。

すそわきがのチェックはこうする!


すそわきがのセルフチェックも基本的にはワキガの場合と同様なのですが、何点か違う点もあります。以前にワキガのセルフチェックの方法はお伝えしているので、ここではすそわきがだけに限った方法のみお伝えします。

パートナーからの指摘

あなたのご主人からデリケートゾーンが匂うと言われたらすっごくショックだと思いますが、もし指摘を受けた場合はすそわきがの可能性があると言う事になります。

乳首からニオイがする

出産前は乳首からニオイはなかったけど、出産後に乳首からニオイがする場合は、チチガと言ってスソワキガになっている可能性が高いです。

すそわきがの5つの対策法


続いて、すそわきがの可能性がある場合には、どのように改善していけばいいかをお伝えしていきます。

1. デリケートゾーンを清潔に保つ

デリケートゾーン専用の石鹸を使うことをオススメします。よく泡立てて、やさしく洗うのがコツです。間違ってもゴシゴシと洗わないようにしましょう。炎症を起こしたり、逆にニオイが強くなる場合もあるので要注意です。

ナプキンやおりものシートなどは、長時間取り替えないと蒸れてしまい、かえって不衛生です。下着とあわせてこまめに替えましょう。

2. 食生活
食生活の改善についても以前にお伝えしていますが、ここではさらに踏み込んで、すそわきがを改善するのに必要な栄養素についてご紹介します。

出来るだけ肉類よりも魚中心の食事に切り替えましょう。そしてビタミンB郡(緑黄色野菜、果物)を多く摂るようにしたいですね。

動物性たんぱく質、二ンニク・唐辛子などの香辛料、アルコールなどはアポクリン腺からの発汗を促しますので、摂り過ぎには注意が必要です。

3. ストレス解消

現代社会において、ストレスを受けずに生きることは不可能に近いです。
旅行や温泉などでのんびり過ごす、趣味に没頭する、カラオケで思い切り歌って発散する、気の置けない友達とおしゃべりをするなど、人それぞれ発散方法があります。自分に合ったストレス発散法を見つけておきましょう。

ちなみに、疲れが溜まっているときは、オルニチン(シジミ、チーズなど)、クエン酸(梅干し、お酢など)を摂取すると効果的です。

4. クリーム塗布

ニオイを軽くするデオドラント商品も出ています。陰部に塗って雑菌の繁殖を抑える、消臭効果によってニオイを抑える、などの効果がありますので、体質に合ったクリームを外出時などに携帯して使用するといいでしょう。

5. 各種専門的な治療

デリケートゾーンからのニオイがどうしても気になる人は、婦人科を受診してみてください。まずは、すそわきが以外に他の病気が隠れていないか診てもらいましょう。そのうえで、すそわきがの治療をする場合は、以下のような治療法があります。

・ボトックス注射
・ビューホット
・ウルセラドライ
・シェービング法

まとめ

繰り返しになりますが、デリケートゾーンのニオイが気になりだしたら、まずは婦人科を受診して、病気の有無の確認をおすすめします。そして、病気ではなくすそわきがであることが確定したら、皮膚科や美容外科、美容形成外科を受診します。

その際、ワキガやすそわきがの治療を専門的に取り扱っているか、事前に確認しておきましょう。ここで大切なことはすそわきがは出産後の一過性の場合もあります。

前述したように一過性の症状であれば授乳期を過ぎれば自然とニオイは消えていきます。あまり事を急いでドクターの勧めに応じて簡単に手術に踏み切る事がないようにしましょう。

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