ボトックス注射についてメリット、デメリット、効果、費用等についてお伝えします!

一度ボトックス注射についてお伝えしていますが、その時はワキガで行われている一般的な手術や、その他の方法の中の一つとして、ボトックス注射という方法もありますよ。という事でサラッとしか紹介していませんでした。

今回は手術と比べると、比較的安価で利用者も多いボトックス注射について詳しくお伝えしていこうと思います。

⇒ ワキガで行われる各種手術の方法や、その他の方法についてはコチラ

ボトックス注射は主にワキ汗を止める為の治療法になります。

ボトックス注射ってどんな治療?

ボトックス注射は、ボツリヌス菌という毒素から精製された製剤を脇に注射し、発汗を促す伝達物質を抑える注射です。

元々ボツリヌス菌は食中毒を引き起こす非常に毒性の高い菌です。その菌から作った製剤という事になります。このボツリヌス菌によって発汗する物質を抑制する治療法です。

ボトックス注射って種類はあるの?

実はボトックス注射は一種類だけではありません。ボトックスの薬剤にいくつかの種類があるからです。ですからどの薬剤を使うかによって金額も変わってきます。

値段が高い方が効果も高く持続性も高いという特徴があります。薬剤は日本製だけではなく、中国製の薬剤や韓国製の薬剤も出回っています。

ボトックス、ボトックスビスタと言う名称の厚生労働省承認の薬剤は効果が高く、高純度ですが、その分金額も高くなります。

注射の費用を抑える為に安い薬剤を使うと、体内に入った時に薬剤に対する耐性が出来てしまいます。耐性が出来てしまうと、その後純度の高い薬剤を打っても効果が見込めなくなります。その点は注意を要する点です。

また、純度の低い薬剤を使用すると、体内で薬剤に対する耐性が出来てしまい、今後高純度の薬剤を使用しても効果があまり出なくなってしまったりする可能性があるので、気をつけましょう。

ボトックス注射の効果を教えて!持続期間ってどれくらいなの?

ボトックス注射は主にワキ汗を止めたい時に打つものです。ボトックスの薬剤が効いている間は、運動している前後や急激な気温の変化や上昇、カレーやその他の辛い刺激物等を食べた時でも、汗をぴたっと止めてくれます。

汗が止まるので、ワキの下に菌が発生しずらくなるので、汗の匂いもかなり抑える事が可能です。制汗の持続期間は個人差がありますが、おおよそ3ヶ月~五ヶ月程度と言われています。

但し、これは使う薬剤や施術を行うクリニック、施術を行うドクター等の条件によってかなり変わってきます。色々とクチコミなどを調べた所、ボトックス注射を打った後の効果が最短で二ヶ月しか持たなかった。

また、これとは逆に半年以上効果が持続したと言う人もいました。続けて効果を得るには、半年に一回の割合で注射を打つのがいいと言われています。

人の体質や、施術をする病院、クリニックによって使う薬が変わってくるので、上記の期間は目安です。
6ヶ月以上も続いた人もいれば、中には2ヶ月しか続かなかったという声も聞きます。続けて効果を得たい場合は、約半年に1回程度注射するのが一般的です。

また、効果が出始める一般的な時期は、施術後から3日~5日というのが一般的です。施術を受ける人は夏が来る前に施術する人が多いようです。

ボトックス注射はどんな人にオススメなのか教えて!

次にボトックス注射はどんな人に向いているのか?についてお伝えしていきます。ボトックス注射は以下のような方にオススメです。

以下のような人はボトックス注射が最適

① 毎日汗のケアをするのが面倒だと感じている人
② ワキガ手術を受けたいけど、ダウンタイムが気になる。早く効果を得たい人
③ 脇汗が気になって手を上げられないような人
④ 重度のワキガだけど、切開して傷をつけたくない人
⑤ 衣類の汗ジミが気になっている人

汗が気になっているけど、手術までは踏み切る事が出来ない人、若しくは手術をして傷跡が残るのが嫌だと言う人が多いみたいです。また、手術後のダウンタイムが気になっているも多いですね。

元の生活に戻るのに二週間も三週間もかかれば大変ですからね。手術をすれば、その間はお風呂やシャワーも浴びる事も出来ません。その点、ボトックス注射であれば施術時間は、両脇で長くても一時間程度、ダウンタイムもないとなれば魅力的ですね。

ボトックス注射の手術の流れを教えて

ボトックス注射の施術を行う流れをお伝えしていきます。施術を受けるクリニックや担当ドクターによって多少の違いが出る事はあります。

一般的な施術の流れは以下の通リとなります。

ボトックス注射施術の流れ

STEP1  サイトから予約をする
STEP2  来院して、問診表を記入します
STEP3  問診表を元にドクターとカウンセリングを行います
STEP4  麻酔の同意書や施術の同意書に署名し、施術を行います
STEP5  施術ベッドに移動し、麻酔クリームを脇に塗ります
STEP6  麻酔が効いてくるまでその場で待機します。看護師が麻酔クリームを取ります。
STEP7  方脇ずつ行い、方脇に20~50箇所注射を行います」
STEP8  施術完了!

以上がボトックス注射施術のおおまかな流れです。

ボトックス注射の費用はいくらくらいかかる?教えて!

脇汗を止めるボトックス注射の費用は、3万~10万円とかなりばらつきが見られます。これは前述したように薬剤の種類がいくつかあって、薬剤の費用が違うこと。

もう一点はボトックス注射に保健適用がされるようになった事が要因です。値段が安いところでは、ジェネリック薬品を使用しているクリニックもあるようです。

ボトックス注射の施術が保険適用になったのは、2011年11月からです。保険が適用されると本人負担は3割負担、約3万円前後で施術が受けられるようです。

ただ、保険適用するためには、条件があります。この条件をクリアしないと保健は適用出来ません。どんな条件かと言いますと、「重度の原発性腋窩多汗症(げんぱつせいえきかたかんしょう)」と医師に診断された方のみに適用されます。

単に脇汗が多いから施術を行うという場合は保険適用にはなりません。この重度の・・・と言う表記がポイントになりそうです。

重度の多汗症と言うのは日常生活にも支障が出ます。普通に生活していても下着やシャツなどの衣類に汗ジミが出来てしまうほど汗が吹き出ます。

また仕事に行っていても汗が吹き出るので対人関係に影響が出る場合もあります。また、重度の多汗症が嫌で人前に出ることを嫌がり、引きこもりになる可能性だってあります。

保健が適用されるかどうかは大切な問題なので、もう少し詳しく見ていきます。正確には以下の項目に当てはまる場合に保健が適用されるようになります。

まずは、大きな前提として「局所的に過剰な発汗が明らかな原因がないまま6カ月以上認められる場合」と言う前提条件があります。

これに加えて、

保健適用の条件

①「最初に症状がでるのが 25 歳以下であること」
②「対称性に発汗がみられること」
③「睡眠中は発汗が止まっていること」
④「1週間に1回以上多汗のエピソードがあること」
⑤「家族歴がみられること」
⑥「それらによって日常生活に支障をきたすこと」

上記の2項目以上を満たす場合に、場合に保険が適用されます。

出典:原発性局所多汗症診療ガイドライン 2015 年改訂版

ボトックス注射のデメリットを良く理解しておく(保健適用の場合)

これまでは、どちらかと言うとボトックス注射のメリットばかり述べてきましたが、実はデメリットもあります。

①「打つ量が決まっている」

保険適用でのボトックス施術は、量が100ccと決まっています。これは、もしスポーツ選手などで普通の人より体が大きい場合であっても同じ量しか注射を打てないという事です。

これは持続力に大きな問題がある部分です。更に、効果が認められなくても返金保証などはない事が大きなデメリットです。

②「同意書が必要で施術は別日」

保険適用の場合、患者さんの同意書が必要です。そして同意書を書いてから薬の販売会社から薬剤を取り寄せるので施術は別の日に改めて行う事になります。

③「麻酔が別料金の場合がある」

保険適用で施術を受ける場合、注射の痛みを和らげる施術前に塗る麻酔クリームが有料の場合があります。これはクリニックによって違います。カウンセリングの際にドクターや担当スタッフにしっかり確認が必要な部分です。

別料金で麻酔を行うクリニックもありますので、医師にしっかりと確認してから施術を受けましょう。

※自由診療の場合は保健適用の場合と比べると、保証があったりメリットがあります。

保険適用に比べると自由診療は、薬剤の量を身体に合わせてもらう事が出来ます。そして、当日に施術出来るというメリットがあります。また、ボトックス注射を打ってから効果がない場合、保証があります。

これらの事を踏まえた上で、自分の身体の大きさや、ライフスタイルに応じた施術方法を選択する事になります。

ボトックス注射の副作用はある?あればどんな副作用なの?

ボトックス注射でも副作用が出る場合があります。以下のような副作用が考えられます。

・「注射を打った部分が赤く腫れる、痛む」

これは薬が原因ではなく、注射によって肌を傷つけたものなので、副作用と言うほどのものでもないかもしれません。

一つのワキに30本~50本も注射を打つので当たり前と言えば当たり前ですね。

・「首や背中など、他の部位からの汗が増えた」

これは脇汗を止めたことによって、他の汗腺から汗が出たと言う場合です。

脇汗を注射で出ないようにしても体に影響は出ないの?

脇汗を止めても問題はありません。脇汗は体温調節にはあまり関与していないため、脇汗を制汗剤で止めたとしても、身体に対する悪影響はありません。

人間は、体温調節のために身体に汗をかきますが、脇にかく汗は、主にアポクリン腺から出る汗です。この汗は体温調節をするための汗ではないので、ワキから出る汗を止めても身体に影響はないと言えます。

脇汗を止めたとしても、他の部位から汗が出るようになり、働きを助けてくれるんですね!

ボトックス注射って精神性発汗にも効果があるの?

これは私も知らなかった事ですが、ボトックス注射は精神性発汗にも効果が出ることが認められています。通常は3~5ヶ月間ですが、それ以上に効果を持続させている人が続出しているみたいです。

その理由が、「ボトックス注射をすれば、いつでも汗を止められる」という、安心と自信が精神面を安定させ、効果が持続しているとのことなんです。

そういう理由から精神性発汗が止まるなら納得しますよね。

ボトックス注射って痛みはあるの?

ここもクリニックによって、まちまちです。ボトックス注射を体験したブログ等を見ていても、「全然痛くなかった。」という人もいれば、「めちゃくちゃ痛かった!」という人もいます。

かなり個人差があると認識していた方が良さそうです。ただ、痛かったという人には多くの共通点があります。それは何かと言うと

①「麻酔をしないクリニックに行った。」
麻酔をしないクリニックは、脇を冷やして感覚を鈍らせるだけということでした。そりゃ痛い・・・

②「担当の医師のスキルが微妙だった。」
担当の医師の腕が悪かったというもの。これは、施術前のカウンセリングや口コミでなんとか回避できそうですね。

③「痛みを止める麻酔自体が痛かった。」という声をよく見かけました。

まとめ

いかがでしたでしたか。ボトックス注射は、施術時間も短く簡単に行えるし、失敗も少ない施術なので人気ががある施術方法です。

一番悩ましいのが、どの薬剤を選ぶのか?と言う点。そして保健適用になるのかどうか?という点。一番心配なのはクリニックによって金額や麻酔などが違うという点。

非常に微妙な所ですね。私ならパスする所です。何か他の方法を探してみますね。