ワキガについて調べていくと必ずと言っていいほど、出てくるのがアポクリン腺という言葉です。でも、意外とアポクリン腺そのものについて解説されているサイトなどが少ない事が分かります。
ワキガに関してあまり詳しくない方でも、アポクリン腺という名称くらいは知っているかもしれませんが、体のどの部分にアポクリン腺が多いであるとか、エクリン腺との違いであるとか知らない事もおおいと思います。
そこで、今回はアポクリン腺について掘り下げてお伝えしていこうと思います。
目次
アポクリン汗腺はワキガの元になる粘り気のある汗を出す
アポクリン汗腺は、脇やデリケートゾーンなど人間の体の決まった部位に必ずある汗腺であり、ワキガやスソワキガのの原因となる汗が出る汗腺です。
ここで実物の写真をお見せしてもいいのですが、かなりグロテスクですし、驚かれる方もいると思うのであえて、実物の写真は載せないでおきますね。
どうしてもどんな形状をしているかなど、見てみたいと言う場合は、検索窓に「アポクリン腺」とキーワードを入力すると色々な実物の写真が出てきます。あまり見ない方がいいとは思いますが・・・(汗
さあ、実物はさておいて、続けて解説していきますね。アポクリン腺から出た汗は元々は無臭なんです。ただ、アポクリン腺から出た汗はアンモニアや脂質、タンパク質を多量に含んでいて、すっごく粘り気のある汗なんです。
そして、皮膚の表面にいる常駐菌と呼ばれる雑菌はこのネバネバした汗が大好物なんです。アポクリン腺から出た粘り気のある汗が雑菌によって分解されるとワキガの独特なニオイを発生させるというメカニズムなんです。
人間の体って本当に不思議ですよね。
アポクリン汗腺は誰でも持っている
次にアポクリン腺は誰でも持っていると言うお話です。ここで「えっ」と思った方もいるかも知れませんね。アポクリン腺ってワキガの人だけ持っているんじゃないの?と。
いいえ、そうじゃないんですよ。アポクリン腺は人間であれば誰でも持っているんです。子供から大人まで誰でも持っています。
ただ、人によってその量は大きさが違うだけです。ワキガ体質の人は生まれつきアポクリン腺が大きくて、その量が多いって言うことです。
そしてワキガ体質ではない人は、アポクリン腺の量が少なくて、大きさも小さいという事なんです。さらに言うと、このアポクリン腺は親から受け継ぐものです。
ワキガの人は家族や親戚にもワキガが多いのはこの為です。ワキガの遺伝についてはこちらの詳しく書いているので見て下さいね。
最近は子供のワキガ増えているのと、子供でもワキガに発症する時期が早くなっていますね。これは食生活が欧米化しているのが大きな理由です。
私はマックとかファストフードは控えた方がいいと思っています。でも、小さい子供はマックとかファストフードが大好きなんですけどね。
自分がワキガ体質で子供もワキガになる可能性が高いので、出来るだけ発症時期おを遅らせたいと考えているならマックとかファストフードは出来るだけ控えた方が無難ですね。
ワキガの仕組みについては下の記事に詳しく書いているから見てみて下さいね。!
アポクリン汗腺がある部位
次に体のどこにアポクリン腺が多いのかを知っておく事で役にたつ事もあります。ニオイを感じた時にケアするのにも役立ちますからね。
アポクリン汗腺がある箇所は、一番多いのは「脇」、次に多いのが「デリケートゾーン」、最後が「乳首周り」と「へそ周り」「外耳道」です。
デリケートゾーンにアポクリン腺が多いと言うのは以外かもしれませんが、実は人間の体の中でも脇の次に多いのがデリケートゾーンなんです。
ですから、デリケートゾーンのニオイが気になる方はしっかりケアをする事が大切です。
アポクリン汗腺がある理由を教えて!
汗は通常人間が体温調整するのに必要な物質です。実際、汗をかくことによってきっちりと体温を調節してくれています。ですが、アポクリン腺には体温調整する機能はありません。その上、ニオイまで出してくれますからね。じゃ、何の為にアポクリン腺はあるの?って不思議に思いませんか?
人間の体はすっごく便利に出来ていて、生きていくのに無駄な機能なんてないんですね。アポクリン腺がある理由は、その昔であれば異性を惹きつけるフェロモンの役割を果たしていたと考えられています。
少し話はそれますが、脇やデリケートゾーン、そして乳首周りは別の意味では性感帯になっていますよね。「デリケートゾーン」や「脇」「乳首周り」などの性的な箇所にアポクリン汗腺は多く存在している理由はこのためです。
脇に特にアポクリン腺が多いのは、人間の性行為は面と向かって行うのでニオイを感じやすい脇が発達したと言われています。でも、時代は移り変わって今は異性を惹きつけるのは、ニオイではなくてバストやヒップ、鍛えられた肉体、あるいはキレイにメイクされた顔などに移ってきています。
その為にアポクリン腺自体は退化しています。でも、今の日本では生活スタイルが欧米化してしまった為に、欧米人よりも発達してしまったと言う事なんです。
アポクリン汗腺の発達を防ぐにはどうすればいい?
子供の頃にアポクリン汗腺の数は決まってしまうので、アポクリン汗腺が発達する思春期が終わるまで食生活を見直すという事が大切になります。前述したように、子供のワキガの発症が早くなっていたり、ニオイがきつくなっている一番の原因は、食生活の欧米化です。
明治時代以前の日本人の生活スタイルや食生活を比べてみると、その変わりようは疑う余地がない所です。例えばスーパーに行けば当たり前のように肉類、乳製品、その他の動物性脂質を多く含んだ食品が販売されています。
それに加えファストフードやインスタント料理、また各種ジャンクフードと呼ばれる食品が数多く発売されています。
以前の日本人の食事の中心は野菜に豆、魚を主食とした質素な食べ物でした。この質素な日本食を中心にしていくことがアポクリン汗腺の発達を防ぐ効果的な方法です。
まとめ
いかがですか?
今回はワキガの原因の大元とも言えるアポクリン腺について詳しくお伝えしてきました。元々は異性を惹きつける為にアポクリン腺が発達したなんて本当にビックリですよね。
でも、今の日本ではニオイで異性を惹きつけると言う習慣などはないと思います。スメハラという言葉があるくらい、日本人はニオイに関しては敏感に反応しますからね。
ニオイの原因やニオイが出やすい体の場所が分かったら、後は対策するのみですね。