口臭の4つの原因とセルフチェック法、さらに自分で出来る対策をご紹介!

人間のイヤなニオイの一つに口臭がありますね。体臭やワキガも嫌ですが、口臭は面と向かって人と話している時などに、距離が近いほど、口から発するニオイを敏感に感じることがあります。

私も過去に何回か口臭がきつい人と会ったことはありますが、その度に自分は大丈夫だろうか?と心配になったり、セルフチェクした事を思い出します。そこで、今回は口臭に関する様々な疑問にお答えしていきますね。

口臭の原因


ここでは口臭の原因について見ていきましょう。一般的に口臭というのは口腔内に存在している細菌が作るガスと、肺から出たきた臭気を含むガスが混じって口呼吸によって排出されたものの事を言います。

あくまでもこれは、医学的な見地からお伝えすると、こんな分かりにくい説明になります。自分ではあまり気がつかないものですが、他人に不快感を与えたり、仕事上でマイナス要因になる事もあるので、自覚できた時点で解消していた方がいいと言えます。

口臭の原因は主に五つあると言われています。それぞれ詳しく見ていきましょう。

生理的な要因

生理的な口臭は人間として生きている以上、誰にでもあるお口のニオイです。口の中の唾液が減少する事で発生します。

一番感じるのは起床後すぐだと思います。大抵の人は睡眠中は口呼吸をしているので、口の中が乾いてしまいます。口呼吸する事で口の中に細菌が増えて、口臭の原因物質である揮発性硫黄化合物がたくさん作られます。

口の中が乾いており、唾液が少ない口の環境の中でニオイが発生するという仕組みです。前述したように起床直後や空腹時に起こりやすいです。

また、緊張した時に口の中が乾いた経験があると思いますが、そういう緊張してお口の中が乾いた時にも口臭は発生しやすくなります。

外的な要因

外的な要因というのは、食べ物や飲酒、喫煙などの外的な要因によって発生する口臭の事を指します。
食べ物に特定すると、ニンニク、ネギ、玉ねぎなど強いニオイを持つ食べ物を食べた時に口から口臭が発生します。

ニオイがきつい食べ物を食べた時には、口に中にいる細菌によって悪臭成分に分解される為に強いニオイが発生すると言うワケです。

飲酒の場合は、アルコール分が体内でアセドアルデヒドという成分に分解されます。この臭気成分が口腔内に広がり、口臭になります。

タバコの場合は、タバコに含まれるニコチンが唾液の分泌量を減らす事が原因で、悪臭を発生させます。さらにタバコに含まれるタールが口腔内に付着する事で症状を悪化させていきます。

病的な要因

病的な口臭は何らかの病気によって発生する口臭の事です。特に多いのが虫歯や歯周病です。歯を支える歯茎や神経が化膿して膿が出ると、膿が出た歯茎の周りに菌が集まり悪臭を発生させます。

また、他の要素としては歯垢が固まって形成される歯石やドライマウスによって唾液が減少する、体調が悪い時に出来る舌苔なども原因に挙げられます。

また口腔内の病気だけではなく、副鼻腔炎などの鼻の病気、胃炎や胃潰瘍など胃腸系疾患んどを患った場合も、それが原因で口臭を発生する場合があります。病的な要因で口臭が出る場合は専門医に相談して治療を受ける必要があります。

心理的な要因

心理的な要因からも口臭が発生する場合があります。ストレスや過去のトラウマ、精神的な圧迫、心因性の疾患等がこれに当たります。

ただ、心理的な要因の場合は自分の勝手な思い込みで、ニオイを発生させる事もあります。これは自臭症という病気ですが、自分が臭い、臭いと思い込むことによって本当に臭い体臭や口臭を発してしまう事があるという事です。

心理的な要因で口臭を発生させる場合は、診療内科や口臭外来などの専門医に診てもらう必要があります。これもなかなか自分でも気が付きにくい口臭と言えます。

口臭のセルフチェック法

次に口臭のセルフチェック法についてお伝えしていきます。いくつか方法がありますので、一つずつ見ていきましょう!

セルフチェック法1

・ビニール袋や空のコップなどに自分の息を吐きます。そして、そのニオイを自分の鼻でチェックするという簡単な方法です。

息を吐いた後に一度蓋をして、深呼吸をしてからニオイを嗅いでみて下さい。その時に少しでも臭いと感じたら口臭を出している可能性があります。

セルフチェック法2

・新しい歯ブラシ又はデンタルフロスを使って歯に付いた歯垢を取り、そのニオイを嗅いでみます。息の場合と同じように少しでも臭いと思ったならば口臭を出している可能性があるという事です。

たった二つの方法ですが、自分で簡単に出来る方法なので口臭が気になる方は是非一度セルフチェックを行ってみて下さいね。

自分で出来る口臭対策


次に自分で出来る口臭対策をお伝えしていきます。簡単に出来る方法なので、口臭が気になる方は出来る方法からやってみて下さい。

口の中を清潔にする

口臭予防として自分で出来る方法で最も簡単な方法が口腔内を清潔にするという事です。これは何という事はありません。普通の人であれば習慣になっている歯磨きです。私の場合は毎食後すぐに歯を磨いています。歯磨きだけでは不十分だという場合は、デンタルフロスを使って歯の側面に付いた歯垢や食物の食べかすを除去していきましょう。

毎食後、歯磨きする時間がない、あるいは面倒だという人は市販のマウスウォッシュを使ってもいいと思います。マウスウォッシュを使っても口腔内全体に殺菌成分が広がり一定の効果があります。

口臭の予防に効果的な食品を摂取する

口臭に効果がある食品というのは、既に分かっていますね。緑茶やポリフェノールを含んだ食品を摂りましょう。緑茶やポリフェノールには臭気成分に化学反応を起こさせ、ニオイを抑える効果があります。

これ以外にも殺菌・消臭効果が高いと言われているタンニンを含む果物の柿、口の中の細菌増殖を抑える乳酸菌を豊富に含んでいるヨーグルト、殺菌作用があるクエン酸を含んでいるレモンや梅干なども口臭の抑制に効果があると言われています。

また、食生活の改善も必要になってきます。出来るだけ肉食を控えめにして野菜中心の食事にシフトしていく。そういう工夫も必要になります。

口臭サプリを飲む

口臭対策の利用したいのが口臭サプリです。特に最近のサプリは優秀で口臭を抑える成分がしっかり配合されています。

しかも、無添加、無香料の物もあるのでオススメです。色々なメーカーから多種類の商品が販売されていますが、金額や成分等を比較してみて継続出来る成分が見つかれば飲んでみてもいいと思います。

唾液を増やす

口の中の唾液が減少すると口臭の原因になります。唾液は口の中にある食べかすや、口の中の汚れを洗い流すだけではなく、口の中の細菌を殺菌・抗菌する作用もあります。

ドライマウスの人は特に注意が必要です。ドライマウスは口の中がすぐに乾いてしまう症状ですが、唾液が少ないので口の中が乾きます。乾くと口の中の細菌が増えていきます。これを防ぐには、とにかく食べ物を食べる時に良く噛むことです。

私も以前はあまり噛まない習慣がありましたが、ドライマウスを改善する為に毎食数を数えながら噛む習慣を付けていきました。最初は顎が怠くなったりしますし、一度口の中に入れた食べ物を何十回と噛むので、食事をするのに時間がかかるというデメリットがありますが、一ヶ月も継続して続けるとドライマウスは改善されます。

嘘みたいな話ですが、本当に改善されます。そして、よく噛むことによって食べる量が確実に減ります。唾液が胃の中に入るので少ない量で満腹感を感じる事が出来るようになります。

そうすると、少ない食事量で満腹感を得る事が出来るのでダイエットにも繋がります。思わぬ所で副産物というかメリットを得る事が出来るという訳なんです。

ニオイのきつい食品やアルコールを控える

ニンニクやニラ、ネギなど悪臭を発生させる原因になる食材を出来るだけ控えるようにしましょう。ニラやねぎ等はアリインという成分を含んでいます。

そして調理する事によってアリインという成分がアリシンという成分に変化します。このアリシンが体内で分解される事によってアンモニアを発生させます。このアンモニア臭とアリシンが混ざる事によって独特の異臭を発する事になります。

まとめ


いかがですか?今回は口臭を発生させる四つの原因、自分で出来る簡単な口臭セルフチェック法2種類、そして最後に自分で出来る口臭対策をご紹介してきました。

いきなり全部実践する必要はありません。あなたが納得して自分で出来る所から始めてみて下さい。きっと口臭の改善に役立つと思います。特に食事をする時に数を数えて噛むというのはオススメの方法です。

よく噛むことで胃腸の調子もよくなります。口臭が気になっている人にはお役に立てるのではないかと自負しています。