体臭予防には入浴時の体の洗い方!大切な6つのポイント

今回は体臭を予防する為に体の洗い方について詳しくお伝えしていこうと思います。体臭を予防するには体を清潔に保つことが基本になります。ただ間違って欲しくないのは、体を清潔に保つ=洗浄力が強い石鹸やボディソープを使うではないという事です。

洗浄力が強すぎる洗浄剤と使うと、体に必要な皮脂まで除去する事になり、その結果として体から皮脂が出て、逆に体臭を強くする場合もあるからです。

間違った体の洗い方をしている人もかなりいるように思いますので、今回は体に洗い方について詳しくお伝えしていきます。

体の洗いすぎは体臭を強くする

男性に多い体の洗い方ですが、硬いナイロン製のアカスリでゴシゴシと体を洗う洗い方です。こういう洗い方は体臭をさらに強くする可能性が高いです。

その理由は以下の二つです。

皮膚を守ってくれる良い菌(表皮ブドウ球菌)が洗い流されてしまう

体を洗いすぎると皮膚を守っていうる表皮ブトウ球菌が洗い流されてしまいます。そして皮脂がさらに出る結果となり、黄色ブドウ球菌が増えることになります。

少し聞きなれない言葉ですが、表皮ブドウ菌は皮膚を守ってくれる良い菌、そして黄色ブドウ菌は皮膚から匂いを出す悪い菌だと思ってください。そういう風に考えると、洗いすぎると表皮ブドウ菌が少なくなり、黄色ブドウ菌が増えるという事が分かると思います。

黄色ブドウ菌が増えると皮膚はアルカリ性になります。アルカリ性になると悪い菌がどんどん増えていきます。しかも、この黄色ブドウ菌は石鹸やボディソープの洗い残しの成分もエサにしてどんどん繁殖してニオイ物質を作っていくのです。

余分な皮脂が分泌されてしまう

体を洗いすぎると皮膚は乾燥を防ぐために余分な皮脂を出すように脳から指令が送られます。汗臭い体臭が発生する仕組みは汗と皮脂が混ざり、菌が繁殖する時にニオイ物質が出来る事が原因です。

皮脂腺から分泌される皮脂が多くなればなるほど、菌も繁殖していきニオイ物質も多くなっていくのです。この原理を知れば目の洗いナイロンタオルで体をごしごしと洗うのは良くないというのが分かると思います。

ただ、女性の場合は男性と比べてみると、体をごしごしと洗っている人は少ないと思います。

柔らかい素材のタオルで洗う

次は体を洗う時のタオルの素材などについてお伝えしていきます。私も多分若い頃は硬いナイロンタオルで体をごしごしと洗っていた記憶があります。

部活動をして帰宅して汗まみれになっているので、汗を流して体をしっかり洗って汚れを落とした方がいいと思っていたからです。当時はまだ知識がなかったのです、硬いタオルでごしごしと洗った方が汚れも落ちやすく汗のニオイが取れると思っていたからです。

硬いタオルでゴシゴシと洗うと気持ち良かったのを覚えています。でも、今はそういう悪い習慣からは抜け出す事が出来ました。ゴシゴシと洗うことにより、肌のターンオーバーを乱し、肌を傷つけ、バリア機能までも弱めるという事を知ったからです。

今では手で体を洗う時もあります。それは自分の肌がそれほど強くない事が実感出来たからです。汚れやニオイを落とすだけなら、十分に泡立てた洗剤だけでも十分に洗い流すことが出来ます。

きめ細かい泡は毛穴の中に入り込んで、毛穴の中に入った汚れまでも洗い流してくれます。また皮膚の表面に溜まっている垢もアカスリで擦らなくても湯船の中に浸かったり、石鹸などで洗うことによって十分に洗い流す事が出来ます。

ですから、硬い素材のタオルで洗う必要は全くないんですね。前述したように皮膚が弱い人であれば手の平に洗剤をつけて洗っても十分に汚れや汗は取り除くことが出来るんです。

洗い残しがないようにする

次に一番大切な事をお伝えします。これは一番大切なポイントと言っても過言ではありません。石鹸の洗い残しがあると、先ほどご紹介した悪い菌である黄色ブドウ球菌のエサになります。

エサが多ければ多いほど、悪い菌は増えていくことになります。皮膚がアルカリ性に傾く事によって悪い菌が繁殖する環境がどんどん良くなっていきます。これは皮膚にとっても逆効果ですし、ニオイも元を作ることになるので最悪だと言う事です。ですから、シャンプーにしても体を洗う時でも洗い残しがないようにしないといけません。

丁寧に洗い流して、洗い残しがないかを十分に確認するようにしましょう。毎日の事なので習慣化してしまえばそれほど難しい事でもありませんし、時間がかかる事でもありません。要は意識の問題だと思うので、洗い残しは体臭を作る原因になるとしっかりと覚えておきましょう。

石鹸の洗い残しがあると、悪い菌にとってエサになり、菌が繁殖しやすくなります。なぜかというと、石鹸は弱アルカリ性だからです。洗い残しがあるとその部分がアルカリ性に傾き、悪い菌が繁殖しやい環境になってしまいます。

ニオイが発生しやすい体の部位を丁寧に洗う

体の部位でニオイが発生しやすい場所は分かっています。汗が多い場所、空気がこもりやすい場所です。具体的に言いますと、首筋、胸元、ワキの下、デリケートゾーン、足の裏、そして背中です。

背中などは広いので、硬いタオルでゴシゴシと洗いたい気持ちにもなりますが、そこは我慢して丁寧に優しく洗っていきましょう。ワキガの原因となるのはアポクリン腺から出る汗ですが、汗臭いというのはエクリン腺からの汗だけが原因ではありません。

汗に皮脂や汚れ、そして垢などが混じり、それが酸化することによってニオイを作り出します。雑菌が多く繁殖するからです。ですから、皮脂が多い体の箇所は丁寧に洗う必要があるのです。

洗浄力が強いボディーソープは避ける

市販のボディソープは大抵石油系の界面活性剤を使用しています。界面活性剤を使っている洗浄剤は洗う力がかなり強いのが一つの特徴です。

洗う力が強すぎると汚れだけではなくて、皮膚を守っている皮脂膜までも洗い流してしまいます。そして洗い流された皮膚は無防備になるので、皮膚が異常を感じて新たに大量の皮脂を皮膚に出すという悪循環が生まれるのです。

また、皮膚を守ってくれている表皮ブドウ球菌にもダメージを与えます。それが皮膚トラブルなどに繋がっていきます。具体的に言うと背中ニキビや発疹、または肌の赤みなどです。背中ニキビに悩んでいる人の多くは、こうした洗浄力が強いボディソープを使っていたり、洗いすぎが原因の場合が多いんです。

ボディソープを使えば見た目もキレイになったような気がしますし、洗い上がりは匂いもいいのですっきりしますが、今言ったような落とし穴があります。

そのため、洗浄力が高い界面活性剤を使ったボディーソープの使用は、一時的には綺麗になってもその後すぐに臭くなりやすくなります。ですので、体臭を予防するためには、常在菌や皮膚へのダメージが少ない洗い方をする必要があるのです。

石けん成分の石鹸を使って洗う

体臭対策でオススメなのが肌に優しいといわれる石けん成分の石鹸です。特に多くの固形石鹸は、主成分が石けん成分なので、体に優しく、洗いすぎる心配もありません。

石鹸だけでできている純石鹸(無添加石鹸)を選ぶといいでしょう。牛乳石鹸がいいと言うお話は以前していますね。⇒ 牛乳石鹸の記事はコチラ

石鹸を選ぶ際の基準ですが、 「JIS(日本工業規格)マーク」が付いている製品を選ぶと間違いありません。

JISマークが付いている石鹸は、93%以上が純石けん成分であることが保証されています。またマーク以外にも、成分の中に「石ケン素地」と書いてあり、その他の余計な成分が少ない商品でも大丈夫です。

まとめ

いかがですか?

体臭予防には体を洗い、体を清潔に保つことが大切ですが、ただ洗うだけでなく肌の自浄作用を弱らせないようにする事も大切な要素なんです。

その為には、体の洗い方や洗う場所、そして体を洗う際に使うタオルの素材、さらにはどんな石鹸を使うかと言う事も大切になってきます。

石鹸については、加齢臭用の石鹸以外にも体臭の解消と予防に最適な石鹸等は通販商品の中でもたくさんあります。

どんな石鹸を使うかは自分の肌と相談した上で決めていく必要はありますが、大切なのは洗浄力よりも消臭力と肌への刺激が少ないことです。

それに加えて洗った後の肌の保湿力、それらを兼ね備えた洗浄剤を見つけて使えば言うことはありません。どんな商品を使おうか?と迷った時には今述べた点に着目して選んで頂きたいと思います。