今回はワキガ手術の中でも、ミラドライという最新のワキガ手術の方法があります。今回はミラドライについて詳しくお伝えしていきます。
まず、手術と聞くと気になるのが痛みはどの程度あるのか?あるいは効果はあるのか?そして再発はするのか?失敗例はあるのか?などなど色々と気になる事はありますね。
また、手術費用や保健が適用されるのか、そういう事も気になるポイントです。その他再発のリスクなども含めてお伝えしていきます。
目次
ミラドライってどんなワキガ手術なの?手術の効果はあるの?
ミラドライとは、元々はアメリカのFDA許可を取得した多汗症に対する治療機器の名称です。それがいつの間にか、この機器を使った手術の事をミラドライと呼ぶようになっています。
FDAは、【アメリカ食品医薬品局】のことで、日本の厚生労働省にあたる公的機関です。健康食品や医薬品などの品質検査や承認検査を行っている機関です。
ミラドライの効果は個人差がありますが、60~90%の減汗効果があると言われています。汗が減ると言うことはアポクリン腺からの汗が減ることを意味します。
ワキガのニオイはアポクリン腺からの汗が主な原因ですので、ここからの汗が減るということは、ワキガのニオイも減るという事に繋がります。
次にミラドライの手術方法についてですが、マイクロ波を使い、マイクロ波加熱で急速に均一に加熱して汗腺を破壊します。水分の多い汗腺の回りにエネルギーを集中させてアポクリン汗腺を破壊します。そのため汗腺以外の部分に対する負担が最小限に抑えられます。
またミラドライの大きな特徴として、表皮のように水分が少ないところは傷める心配はありません。ミラドライの真皮を冷却するシステムによって、奧の皮下脂肪の部分への加熱影響が表皮に出ないようになっているからです。
ミラドライのメリットや特徴を教えて!
次にミラドライの特徴についてお伝えしていきます。ミラドライの主な特徴は以下の4点です。メスを入れないので大変安全な手術である事が分かると思います。
特徴1・皮膚を切らないので傷跡が残らない
ミラドライは、外側からマイクロ波を利用して、ワキガ・多汗症を治療します。マイクロはを利用する為に皮膚を切開する必要がありません。皮膚を切開する他の手術方法では、縫合した後にかなりの傷跡が残ります。
また、縫合した後には皮膚が引っ張られているような感覚がいつまでも残るというデメリットもあります。そのミラドライは皮膚を切開しないので後遺症が少ない手術法と言えます。
特徴2・施術時間が短い
ミラドライの施術では、皮膚の表面を切ることがないので非常に短時間で手術をする事が可能です。片側の手術時間は約約20~30分、両側合計約60分と短い時間で治療する事が出来ます。
手術時間が短いという事は患者さんの体に与える負担や影響が少ない事を意味します。
特徴3・長期間の効果が見込める
ワキガの直接の原因であるアポクリン腺をマイクロ波で破壊する手術なので、効果を早く実感する事が出来ます。ニオイがなくなったと自覚出来るメリットは大きいと思います。
今までニオイで悩んでいたのが嘘だったような感覚になる事が出来ます。
特徴4・ダウンタイムなし
四番目の特徴はダウンタイムがないことです。ダウンタイムとは施術してから回復するまでの期間のことを言います。
美容整形の治療では、麻酔による腫れや手術に伴う腫れ、むくみ、アザなどが出来やすいので日常生活に支障が出る場合があります。
また、個人差はあるものの回復にも時間がかかる場合があります。手術をする前の生活を取り戻せる期間をダウンタイムと呼んでいます。
手術後に少しの腫れが見られる場合はありますが、入院の必要はありませんし、施術すぐに日常生活を送る事が可能です。ただし運動や入浴は医師の指示の元控える事になります。
ミラドライの安全性
まミラドライは、ワキガ手術の中では最も安全性の高い手術であると言われています。機器自体に感染等がなく、人の手による手術ミスなども防ぐ設計となっています。
これらの機器の仕様から安全性が極めて高い事が証明されています。それに加えて、ミラドライはメーカー認定のクリニックでしか使用できないようになっています。
この認定制度により、メーカーが安心して機器を使用して信頼のおける医師のみが使えるようにしているので、その点から安全性が高いと言えます。
ミラドライの痛み・再発・副作用
手術の際には局所麻酔を行うので痛みはほとんどありません。再発に関しては手術を受ける患者が10代など体が成長段階のときの手術の場合は、ワキガの再発リスクは伴います。
しかし成長が安定した年齢になれば汗腺がまた増えるとないので、再発はないと言われています。再発のリスクを少しでも軽減する為に、手術を受ける場合は、女子は16歳、男子は18歳からとなっています。
この年齢になると、ほぼ成長も止まる時期なので再発のリスクはかなり減るものと思われます。
ミラドライができない人ってどんな人?
ミラドライは殆どの人が手術を受ける事が出来ます。ただ一部、下記のような方は手術が出来ないのでご承知おき下さい。
・妊娠中の女性やペースメーカーをしている人
・電子機器を埋め込んでる人
・酸素投与している人
・麻酔ができない人
・重大な疾患を持っている人
ミラドライの価格と保険適用
ミラドライはクリニックによって価格差はありますが、ほとんどの場合は35万円~45万円程度となっています。また保健の適用は出来ないです。
手術を受けたい人でも、この手術費用は少し高いですね。この手術がもっと一般的になって手術費用が安くなればいいですね。
まとめ
いかがですか?ミラドライの事が少しはお分かりいただけましたか?ワキガや多汗症の人が手術に踏み切るのは、なかなか大変な事です。
殆どの場合は再発のリスクや傷跡、そして手術費用の問題で手術を回避したり諦める人が多いのではないかと思います。
ただ、ご説明してきたようにミラドライは再発のリスクも低く、傷跡が残る事もありません。手術費用の問題さえクリア出来れば、重度のワキガ、多汗症の方には魅力的な手術方法ではないかと思います。