ワキガの手術方法や種類をまとめてみました!費用、リスクもご紹介!

今回は体臭のトラブルとして多くの人が悩んでいるワキガですが、重度のワキガになると手術が必要だと言われています。

制汗剤やワキガクリームでワキガのニオイを抑えるという方法が効果的でない人もなかにはいますからね。そこで今回は、ワキガの手術に関する事柄について色々と調べたので書いていこうと思います。

汗腺を除去するワキガ手術のメリットやデメリット、費用はいくらくらいかかるのか?後遺症はあるのかないのか?色々と調べてみました。

ワキガ手術の種類について


ワキガの手術と一口で言っても実に様々な手術の方法があります。中にはクリニックの名前が付いていて特定のクリニックでしか出来ない手術もあります。詳しく見ていきましょう!

(1)皮弁法・反転剪除法(せんじょほう)

ワキガの手術の中で最も一般的な手術方法です。また保険が適用できるのも良い所です。検査費用や処置代も含めて50,000円程度の実費が必要になります。

具体的な手術方法ですが、ワキの下に3センチから5センチの切り込みを入れて皮膚をひっくり返します。目視で確認していきながらアポクリン汗腺を除去していきます。

この手術のメリットは、ドクターが直接目視をしながらアポクリン腺を除去するので高い効果が得られることです。また、保険が適用出来るので自己負担が少ないことです。

デメリットは、傷痕が残ることや術後に1週間程度の圧迫固定が必要なことです。ですからこの手術を受ける場合は一週間から10日程度の休みが必要になります。

この方法を受ける時には1週間程度の休暇を取る必要があります。また、目視で手術を行うのでドクターに腕によって手術の結果が大きく変わってきます。

(2)切除法


同じように保険が適用できるワキガ手術の種類として、切除法があります。かなり前から行われている手術法ですが、リスクが高いので今はあまり行われていません。

ワキを15センチ程度切開するので、術後に大きな傷跡が残ります。また縫合した脇の部分に違和感が残ったり、場合によっては後遺症が残る場合もあります。

特に女性にとっては大きな傷跡が残るのであまりオススメ出来る方法ではありません。ワキの下の肉をごっそりと切り取って全ての汗腺を取り除いてしまうため、術後は2〜3週間の入院加療が必要になります。

(3)皮下組織掻爬(そうは)法

皮下組織掻爬(そうは)法は、ワキの下に2センチから3センチ程度の切り込みを入れて、耳かきのような形をした「キューレット」と言う器具を使ってアポクリン腺を掻き出します。

器具を動かすことでアポクリン腺を取り除くため直接目視しながら行う手術と比べると、アポクリン腺の取り残しが多いのがデメリットです。

アポクリン腺のうち皮膚の深部にある「腺体」は取り除けますが、表面に多い「腺根」と呼ばれる根っこが残る恐れがあるので再発のリスクが高まります。

費用は自由診療で約30万円かかります。

(4)皮下組織吸引法

皮下組織吸引法は、より小さな切開で行うことができるワキガ手術の方法です。ワキの下に数ミリの切り込みを入れてカニューレと呼ばれる細い管を差し込みます。

カニューレを接続した装置からの吸引によって先からアポクリン汗腺と脂肪を除去します。この方法のメリットは小さな切開で済むことです。

脇の下の切開がほんの数ミリなので術後に傷痕が目立つことがありません。切り込みが少ないので縫合した後のつっぱりも気にならないです。

デメリットは、直接目視しながら手術を行うことが出来ないのでアポクリン腺の取り残しや残った腺根による再発のリスクもあります。

手術費用は自由診療で約15万円の費用が必要です。

(5)超音波治療法・ベイザーシェービング


超音波治療法・ベイザーシェービングは、超音波の力によって汗腺を破壊して吸引する方法です。超音波を細胞に当てることで振動して破壊することができます。

ベイザーシェービングは、超音波のひとつであるベイザー波を利用する方法です。数ミリの切開から脇の下の皮膚にカニューレを差し込み先端から超音波を当てて破壊した汗腺を吸引します。

小さな傷痕で済むことと、破壊してから吸引することで汗腺の除去率を高めることができるメリットがあります。また、手術後の固定が約48時間で済むので入院期間が短くて済みます。

費用は自由診療で40万円程度かかります。

(6)PMR法


PMR法は2段階で行われる手術の方法です。ワキの下に数ミリの切り込みを入れて、器具を使って大まかに汗腺を掻き出します。

そのあとで他のワキガ手術で使われるカニューレよりも細いものを使って残りの汗腺を丁寧に取り除きます。カニューレが細いので自由に動かすことができるので広い範囲で取り除くことが可能です。

術後の圧迫固定も必要ですが、傷痕が小さくて済むメリットがあります。保険は適用されないため30万円程度の費用が必要です。

(7)ビューホット


ビューホットはワキガ手術の中でも最新の方法になります。使われるのは「ビューホット」と呼ばれる高周波を照射できる針です。

先端から照射される高周波が汗腺を破壊することができますが、汗腺の深度によって出力を変えることができるので皮膚の影響を最小限に抑えることができます。

高周波は照射されたところが熱を持つため火傷を防ぐために冷却した状態で行われます。針を直接差し込んで行うので傷痕が残りません。

95%の高い完治率があると言われており、術後のダウンタイムも1日で済むため短い期間で日常の生活に戻ることが可能です。費用は自由診療で30万円の費用がかかります。

(8)ミラドライ(マイクロ波)

ミラドライ(マイクロ波)も最新のワキガ手術方法です。この手術の特徴は切開を行わないことです。
皮膚の上からマイクロ波を当てることでエクリン線とアポクリン線の両方の汗腺を破壊することができます。

臭いに関しては7割程度改善されると言う結果があり、傷を作らなくて済むことが大きなメリットと言えます。

ダウンタイムは1日から2日が必要です。ただし、デメリットもあってしばらくの間、ワキの冷却を行わなければいけません。自由診療で約35万円の費用が必要です。

ワキガ手術の流れについて

ワキガ手術の流れは手術の方法にもよりますが、一般的には以下の通りです。

手術の流れ

1.ワキの下に必要な切り込みを入れます。
マイクロ波や高周波を使う手術の場合には、この工程は不要です。

2.切開したところから汗腺を除去します。
直視して切除する方法やカニューレなどの管を挿入してできる限り100%に近くなるように除去していきます。

3.除去が完了したら次は切開部分の縫合です。
この時に皮膚がつっぱらないように注意が必要です。傷口が小さければそれだけリスクは低くなります。

切開が必要でない手術ではこの工程は不要です。

4.汗腺を除去した皮膚が完全に癒着するまで圧迫して固定しておきます。
熱が溜まるような方法の時には冷却が必要な場合もあります。固定する期間は手術の方法によります。

ワキガ手術が出来ない場合ってどんな場合なの?

今回は色々な手術方法をご紹介していますが、中には手術が出来ない人もいます。どんな人かと言うとそれは成長期の子供です。また子供の場合は仮に手術を行ったとしても、ワキガの再発率が高いという結果もあります。手術をした後の患部の圧迫固定が難しいからです。

また、お子さんがいる場合の家庭で、小さいお子さんがいる場合は手術は難しい場合もあります。これも術後は安静にしておく期間が必要です。

子供さんが小さいと、そういう事が理解出来なくて今までと同じように遊んだりして、固定しないといけない患部が開いてしまうというリスクもあります。お子さんがいる場合は、ある程度手がかからない程度まで成長しているのが一つの条件だと言えます。

まとめ

ワキガ手術は汗腺を除去するのが基本的な考え方になります。直接メスを入れて除去するのか、あるいは超音波等によって破壊してしまうのか?どちらかの方法しかありません。

場合によってはリスクが高い場合もあります。また自由診療の場合は30万円~40万円の費用が発生します。また、手術が終わった後も元の生活に戻るにはある程度の期間が必要になります。

手術に踏み切る場合は、事前に色々な事を調べた上で手術に踏み切る必要があります。特に女性の場合は、除去法だとかなり切開しないといけません。

切開する部分が大きければ大きいほど、傷跡として残ります。その辺りをよーく考えて判断する必要があります。

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