先日、新聞広告を見ていたら、たくさんの広告が入っており、その中の広告の一つ、ミドル脂臭に効果がある柿渋石鹸というフレーズがありました。少し気になって調べ直してみたんです。そうした所、やっぱり私の考えが正しかったです。ミドル脂臭には柿渋石鹸は効果が期待出来ないという事です。
そもそも柿渋という成分は果物の柿の中に含まれている成分です。そして柿渋は防臭効果が高く、緑茶に含まれているタンニンよりもさらに効果が高い事が分かっています。
そして、色々なデオドラント商品に柿渋成分が含まれるようになっています。確かに柿渋に消臭効果があるというのは間違いではないのですが、そもそもミドル脂臭は頭部の後ろや首筋などからニオイを発生させます。
首ならまだ、石鹸で洗う事が出来ますが、頭部を石鹸で洗う人は女性は少ないと思ったんです。柿渋エキスが配合された石鹸を使って効果が見込めるのは加齢臭や体臭です。
加齢臭の原因物質であるノネナールを分解するには柿渋エキスは素晴らしい効果を発揮する事が各種の研究で明らかになっています。
もし、あなたが加齢臭で悩んでおり、自分でもクサイと自覚があるなら柿渋石鹸はかなりお勧めです。
混同しやすいミドル脂臭と加齢臭、何が違うの?
ミドル脂臭も加齢臭もある一定の年齢を超えた辺りから発生するニオイです。でも、どちらも俗に言う中年以降に発生するニオイなので混同しやすいですね。ここで、今一度ポイントを抑えておきましょう。
ミドル脂臭のにおいの原因は「乳酸」と、乳酸が原因で発生する「ジアセチル」です。一方で加齢臭は「ノネナール」というニオイ物質です。
そして、加齢臭は胸や背中からニオイを出します。ミドル脂臭は頭髪、首の後ろからニオイを発生させます。この違いを分かっていれば混同することも少なくなると思います。
何故、柿渋石鹸が加齢臭に有効なのか?
まずは、柿渋石鹸がどのような石鹸であるかをお伝えしていきます。柿渋と言う名称ですが、柿渋の実を取っている事から柿渋エキスと呼ばれています。柿渋には「柿タンニン」という成分が含まれています。これは分かりやすく言うと「ポリフェノール」の一種です。
ポリフェノールはニオイ成分を柿タンニンで包み込み、結合する事でニオイを抑制します。それほど消臭効果がある柿タンニンを含んでいるのが柿渋石鹸という事になります。
ミドル脂臭の原因は乳酸であり、乳酸が原因で発生する「ジアセチル」」です。乳酸は汗に含まれている成分ですが柿渋のエキスには汗に対する対応ができないのです。
それゆえ、柿渋石鹸ではミドル脂臭に効果がないのです。もう一つ付け加えると、ミドル脂臭は首の後ろから後頭部、耳の裏など、主に頭部に集中して発生します。
加齢臭は、背中や胸などが中心となるため、体を洗うための「石鹸」や「ボディーソープ」での対策が中心となります。
ミドル脂臭を消すには何をすればいい?
一方でミドル脂臭は、「シャンプー」や「ヘアスプレー」など、頭皮に関する対処が中心になります。
もし、ミドル脂臭を改善したいなら、石鹸やボディーソープを選ぶよりも、シャンプーやヘアスプレーを選び対処していく方が得策です。
まとめ
いかがですか?
今回は柿渋石鹸がミドル脂臭に効果がないというお話でした。柿渋石鹸は消臭効果が高い石鹸なので加齢臭には有効であるという事でしたね。
あなたが気になるニオイはどんな種類のニオイなのか?ミドル脂臭なのか加齢臭なのか?ワキガなのか?まずは自分のニオイの種別を理解していきましょう。
その上で、それぞれに対応した対策が必要になります。「加齢臭対策=柿渋エキス」「ミドル脂臭=甘草エキス」と覚えておけばいいでしょう。
さらにもう一つ抑えておきたいのは、加齢臭で選ぶデオドラント剤は石鹸やボディソープ、そしてミドル脂臭で選ぶデオドラント剤はシャンプーという事ですね。