クリアネオの口コミを見ているとたまに見かけるのが、クリアネオを脇に塗っても汗の料が半端ないので、汗と一緒に流れてしまうような気がして直ぐに臭ってくるというものです。
多汗症レベルの汗の多さであれば、クリアネオは制汗効果がないのでしょうか?また、臭いを抑える事は出来ないのでしょうか?
結論
最初に結論を言ってしまいますね。クリアネオは多汗症レベルの汗を止める事は出来ません。
付け加えておきますと、普通に汗をかくレベルであればクリアネオはその汗を防いでニオイも防いでくれます。
何故、私がその結論を導き出したのか?について詳しくお伝えしていきます。
目次
パラフェノールスルホン酸亜鉛ってどんな成分なの?
クリアネオには「パラフェノールスルホン酸亜鉛」という汗を抑制する成分が入っています。この成分は、微生物の増殖を抑える成分です。この成分はクリアネオだけに限った成分ではなくて、他のデオドラント商品にも使われている成分です。
市販のデオドラント商品でパラフェノールスルホン酸亜鉛を配合している商品はざっと見ただけでも以下の商品に含まれています。
8×4 ロールオン パラダイススカッシュ
シーブリーズ デオ&ウォーター
エスカラット 薬用デオドラント パウダースプレー
リフレア 薬用デオドラントリキッド
ルシード 薬用デオドラントスプレー
サラ パウダースプレー
脇汗で悩んでいる多くの人が一度は使った事があると思いますが、8×4にも配合されているんですね。その他のデオドラント商品もドラッグストアでよく見る顔ぶれですね。
パラフェノールスルホン酸亜鉛は配合量が法律で規制されている!
日本には薬機法という法律がありますが、薬機法の中で有効成分を配合できる量が厳しく制限されています。パラフェノールスルホン酸亜鉛はというと、「100g中2.0gまで」と言う制限が設けられているんです。
クリアネオのような医薬部外品であっても、ドラッグストアで販売されている市販のデオドラント商品であっても条件は同じです。
ですから、このパラフェノールスルホン酸亜鉛だけで見ると、クリアネオを使っても他の商品を使っても制汗作用は大差がないという事になります。
ただ他の市販のデオドラント商品と違う点もあります。それはどういう点かと言うと他にも制汗成分が入っていて複合的に制汗作用があると云う事です。
クリアネオは多汗症レベルの汗をどれくらい抑える事が出来るのか?
大量の汗をクリアネオでは抑える事が出来ない等の口コミを書いている方は多分期待が大き過ぎるのではないかと思います。何でもそうですが、100%の効果を期待してはムリがあるという事です。いくら多汗症レベルの汗であっても一定の効果はあります。
それは人によって汗の料が違うのでどれくらいの効果があるとは一概には言えないんです。ですが、今まで出ていた汗の量を100とすると、50までは抑える事が出来た、60までは抑える事が出来たとなれば大成功ではないかと私は思います。
例えば、今までかいていた汗を半分も少なくすることが出来たというのは凄い事だと私は思います。しかも、他の市販のデオドラント商品とは違って持続する時間が長いというのも大きな特徴です。
市販のデオドラント商品で汗を一時間も二時間も止める事が出来るなんて私は聞いたことがありません。私自身も何種類かは使った事がありますが、ほんの数分~数十分だったような気がします。
それで果たして持続時間が長いと言えますか?私はほとんど持続時間がないという判断をしますね。それに比べるとクリアネオは汗を抑える力は強くないけど、持続力が高くて塗り直さなくていいし、汗で流れることもありません。
ワキガへの効果は抜群なので、もう少し汗を止める制汗力があればいいのになぁと思う訳ですね。
脇汗を止める必殺の方法はコレ!脇汗を90%以上止めた方法
ここからお伝えする方法は本当に強力な方法です。100の汗の量だとすると90%以上は止める事が出来る方法です。実際にこの方法を使った方は、今まではワキパットを使ってもほとんど効果がなかった場合でも汗が気にならなくなった。
あるいは、この方法を試す前は衣類に汗ジミや黄ばみもありましたが、この方法を試してからは一切汗ジミや黄ばみがなくなったという事です。それほど強力な方法です。
エクリン腺から出る汗を止める
ここで少しだけ汗腺のお話をしておきます。人間にはエクリン腺とアポクリン腺という二つの汗腺があります。
ワキガの原因・・・アポクリン腺
多汗症の原因・・・エクリン腺
分かりやすいように分けて記載しましたが、大量の脇汗の原因はエクリン腺から出る汗です。エクリン腺から出る汗の特徴は99%が水分でサラッとしていてニオイはほとんどありません。
アポクリン腺から出る汗にはタンパク質、脂質、アンモニアなどの成分が含まれておりネバネバしている粘り気のある汗です。
このエクリン腺から出る汗を止めるには塩化アルミニウムが効果的です。何故この塩化アルミニウムが効果があるかと言いますと、この成分を塗ると塗った箇所に炎症が起こり汗が出る汗腺を塞いでしまうからです。
炎症を聞くと肌トラブルを想像する人も多いと思いますが、これは多汗症で皮膚科に行った時に皮膚科でも処方される薬に含まれる成分です。
そして皮膚科でも多汗症の治療に塩化アルミニウムを使う事は推奨されています。その事からも塩化アルミニウムが入っている制汗剤は多いんです。実際には塩化アルミニウムを弱めた「クロルヒドロキシアルミニウム」という成分が使われています。
市販の商品でクロルヒドロキシアルミニウムは以下の製品えで使われています。先ほどで同じで良くみる商品ばかりですよね。
8×4
AG+
ギャッツビー
シーブリーズ
リフレア
市販のデオドラント商品と何が違うの?
ここで大きな疑問が湧いてくると思います。同じ成分を使っているのに何故皮膚科で処方される薬は汗を止める効果があるのに、市販のデオドラント商品には汗を止める効果がないのか?
汗を止めるのが塩化アルミニウムであるなら、同じ成分を配合しているのにどうして効果に差が出るのか?というのは誰でも不思議に思う所ですよね。
どこが違うのか?それは成分の配合量の違いにあります。皮膚科で処方される塩化アルミニウムの濃度は約20%。一方で市販で販売されている制汗剤は2%しか配合されていないんです。
汗を止める効果があっても皮膚科処方の薬よりも10分の1しか入っていないのであれば効果が期待出来ないことは分かりますよね。
でも、塩化アルミニウムをかなり配合している市販の商品もあります。制汗マニアの間では有名な商品なのですが、オドレミンという商品です。
日邦薬品という製薬会社が販売している制汗剤で、塩化アルミニウム濃度は国産の制汗剤の中では最高レベルの13%です。何故13%なのかと言うと、これも法律で決められているからです。薬機法で塩化アルミニウムの配合は13%までと決められているのです。
このオドレミンを使ってみると軽い汗ジミ程度ならで止まりますが、多汗症レベルになると厳しいです。多汗症レベルでも人によっては汗が止まる場合もあるので、もっと汗を止めたいと思って塗りすぎると塗った所に痒みが起きてしまいます。
もっと制汗力のある商品はないの?
国産がダメなら海外の製品でもっと制汗力のある商品はないの?と海外の商品に目を向けてみるとあるんです。国内では薬機法という法律で塩化アルミニウムを配合する上限が13%以内と決まっています。
ても、海外に目を向けるとそれ以上の濃度の商品がたくさんあります。その中でも日本の美容皮膚科で取り扱っている商品がデトランスαです。
デトランスαはデンマークの制汗剤で、塩化アルミニウム濃度は20%!元々は美容皮膚科が個人輸入して取り扱っていた「Perspirex(パースピレックス)」という商品です。
ヨーロッパではかなり有名な商品みたいで、フランスでは同じものが「Etiaxil(エティアキシル)」として販売されています。このパースピレックスの輸入を取り扱い始めたYOUUPという会社が、「デトランスα」という名前に変えて販売しています。
ですから、パッケージを見ると確かにラベルは「Perspirex」となっています。この辺りが海外の商品の紛らわしい所なんですよね。
実際にデトランスαの効果ってどうなの?
塩化アルミニウム濃度20%という事は皮膚科で処方される多汗症を止める薬と同じ濃度です。薬と同じ濃度なので、多汗症レベルの汗でもばっちり止める事が出来ます。あまりにも効果があり過ぎてこのまま使っていても大丈夫?と心配になるほどです。
それくらい、今までの脇汗がびっくりするほど止まります。でも、何故か即効性はないんです。脇に塗っても汗が止まらないと感じる人がほとんです。でも、三日ほど続けて塗っていると突如効果は現れてきます。
急にワキ汗が止まるので自分でもびっくりするほどです。また、一旦汗が止まるとその後は数日感汗が止まるので持続力はかなりあります。
次に塗る目安は、デトランスαを塗ってから数日経って効き目が弱くなってきたと感じてからでオッケーです。
デトランスαのデメリット1
これは塩化アルミニウムという成分全般に該当する事ですが、塗りすぎると猛烈な痒みが出る事です。
どれだけ塗ると痒みが出るかと言うと明確な基準はありません。人によって個人差が大きいと言う事です。
ですから、もし現状ワキ汗の量が多汗症レベルでどうしても止めたいと思い、デトランスαを試す場合には自分で試していくしかないんです。最初は少量ずつ塗り始めて痒みが出ないように塗る量を加減しながら塗っていくしかないという事になります。
あともう一点注意点があります。それは脇を自己処理している場合です。カミソリで自己処理している女性が多いと思いますが、カミソリを使って脇のムダ毛を自己処理している場合は、目に見えなくても皮膚は傷ついています。
その傷ついた上にデトランスαを塗るとかなりしみます。強い痛みが出る場合もありますので、自己処理の方法も考えないといけません。
デトランスαのデメリット2
デトランストαのもう一つのデメリットについてお伝えしておきます。それはデトランスαではワキガの原因となるアポクリン腺の汗は止められないという事です。
前述したように脇の大量の汗はほとんどがエクリン腺から出ている汗です。そしてデトランスαはエクリン腺から出る汗を止める制汗力はありますが、アポクリン腺から出る汗は止める事が出来ないんです。
これは、二つの汗腺の性質の違いによるものです。エクリン腺は小さな穴なので、塩化アルミニウムで皮膚を炎症させて塞ぐことが出来ます。一方でアポクリン腺の出口は毛穴です。毛穴から汗が出ています。毛穴から出る汗を止める効果はデトランスαにはないんです。
エクリン腺の汗は防げるので脇汗は劇的に減りますが、アポクリン腺からの汗は出るので、ニオイ対策をしないとワキガ臭は消えません。
ワキガ臭を消して、大量のワキ汗を止める究極の方法とは?
ワキガの人で脇の汗が多い、それも多汗症レベルで多いという人も中にはいらっしゃいます。そういう方は、ワキガだけ、あるいは多汗症だけ止めてももう一方の対策は出来ないという事になります。
その二つの対策を同時に行う方法を今からお伝えしていきます。それはどんな方法かと言いますと
・クリアネオを使ってデイリーケアを行う
・汗対策としてデトランスαを3日~5日に一度の割合で使う
この二つのアイテムを効果的に使う事で臭いを抑えつつ、大量の脇汗も抑える事が可能になります。
デトランスαは毎日使う訳ではないので、コスパはかなりいいです。持続力がない市販のデオドラント商品を使うくらいなら、この二つのアイテムを使って効果的にニオイケアとワキ汗対策を行っていきましょう。
まとめ
いかがですか?
今回はクリアネオは多汗症レベルのワキ汗を100%止める事は出来ない、でも全く効果がない訳ではないという事をお伝えしてきました。
そして、ニオイもケアしながら、大量のワキ汗を止めるには究極の方法としてクリアネオとデオドランαをライン使いすると云う方法をお伝えして来ました。