柿渋石鹸はミドル脂臭に効果がないって本当?フラノボイドにあった効果がない理由!

ミドル脂臭に効果のある石鹸やボディソープを確認してみるとしょっちゅうお目にかかるのが「柿渋石鹸」です。じゃあ、渋柿石鹸を手に入れようじゃないかと思う人も多いと思いますが、そこは少し待ってくださいね。

確かに柿渋エキスは防臭効果が期待できて、同じくらいに防臭効果が見られる緑茶に含まれている緑茶タンニンよりも、さらに防臭効果が高いという研究結果があります。

そんな理由から柿渋石鹸は巷でが人気が高く、実際に使っている人が多いんです。でも、ここが大問題なのですが、柿渋石鹸に含まれている柿タンニンはミドル脂臭には効果がありません。

その理由は、ミドル脂臭の原因物質がジアセチルであり、この物質は柿タンニンでは抑制する事が出来ないからです。

柿タンニンを含んだ柿渋石鹸で効果が期待出来るのは「加齢臭」の抑臭です。加齢臭の原因物質である「ノネナール」を分解するのに柿タンニンは素晴らしい効果を発揮するというのが研究で明らかになっています。

50代半ば以上の方で加齢臭の疑いがある人には特に、柿渋石鹸はオススメです。

柿渋石鹸はミドル脂臭に効果なし

重要な部分なので今一度繰り返します。「柿渋石鹸」はミドル脂臭の臭いを抑える効果はありません・・・。

柿渋石鹸が効果を発揮するのは「加齢臭」です。この事はしっかりと頭に入れておきたい部分です。

柿渋石鹸はミドル脂臭ではなく、加齢臭に有効な対策

まず、初めに柿渋石鹸がどんな石鹸であるかをお伝えしていきますね。柿渋とは、渋柿の実を絞り込んで取り出したエキスです。そのエキスを使って作ったのが柿渋石鹸です。そんな柿渋のエキスを配合して作られた柿渋石鹸は非常に消臭力が高いと言われています。

柿渋が消臭力を持っているのは柿渋に含まれている「柿タンニン(ポリフェノール)」。です。ミドル脂臭の原因物質であるノネナールを柿タンニンが包み込み、結合することでニオイを抑制していきます。

これまでのお話で柿渋石鹸に含まれる柿タンニンが加齢臭に対して大きな効果があるという事がお分かりだと思います。だったら、ニオイがするのは同じなんだからミドル脂臭にも効果があるでしょと思いがちですが、そうではないんです。

ミドル脂臭のニオイの原因は「乳酸」と、乳酸が原因で発生する「ジアセチル」です。乳酸は汗に含まれている成分であり、柿渋石鹸では汗に対する対処が出来ないのでミドル脂臭に対して効果がないと言われています。

ミドル脂臭の原因物質はジアセチル

ジアセチルの発生過程を見てみると、ジアセチルは汗の中に含まれている乳酸が皮膚の表面にいる常駐菌に代謝、分解される事によって発生します。

ジアセチルそのものもかなりの悪臭ですが、この成分が酸化された皮脂と混ざる事によって更に悪臭になります。それがミドル脂臭と呼ばれるものです。

ミドル脂臭を消臭するにはどんなフラボノイドでもいい訳ではない!

ミドル脂臭を発見したのは、ヘアケアで有名なマンダムですが、そのマンダムの研究報告によると、フラボノイドの入った植物成分がミドル脂臭の原因物質であるジアセチルの発生を抑制出来る事が発見されました。

そのため、巷では「フラボノイド」が入って入ればミドル脂臭に効果があると言われるようになりました。それは今回の取り上げている「柿渋石鹸」にもフラボノイドが含まれているので、ミドル脂臭=柿渋石鹸という図式が成立したのだと思います。

しかし、フラボノイドといってもその範囲は広く、実に多種多様なフラボノイドがあります、一括りに「フラボノイドが良い」と言うのはミドル脂臭の対策を遅らせてしまいます。

マンダムでは、フラノボイドを含む102種類の食物エキスについて調査をしました。そして、その調査結果によるとミドル脂臭の抑制に効果があったのはたった3種類の食物エキスだったのです。

残念ながら、その食物エキスの中に柿渋エキスは含まれていませんでした。この研究結果を見ても、ミドル脂臭を抑制するのはどんな種類のフラノボイドでも構わないという事にはならないのです。

ミドル脂臭の抑制に効果的なのはカンゾウエキス・ケイヒエキス・クスノハガシワエキス

先ほど、マンダムが102種類の食物エキスを調査したと言いましたが、その102種類の植物からミドル脂臭の原因物質であるジアセチルの抑制効果が高かったのがカンゾウ・ケイヒ・クスノハガシワという3つの植物エキスです。

三つの中でも、クスノハガシワエキス、カンゾウエキスが効果が高く、ついでケイヒエキスとなっています。下記グラフは、3つの植物成分によって、どれくらいジアセチルが抑制されたのかを示したグラフです。

グラフを見ると、クスノハガシワはジアセチルをほぼ抑制し、甘草エキスもそのパワーがわかります。
ケイヒエキスに関しては、2つの植物成分に比べて少し抑制力が低いのがわかると思います。

この3種類の食物エキスには殺菌効果はありませんが、乳酸を皮膚の常在細菌によってジアセチルを発生させる代謝を妨げることで、ジアセチルを抑制する効果があります。

分かりやすく言いますと、ミドル脂臭対策には、3つの食物エキスが最も効果的であると言う事です。

更にもう一つ知っておいて欲しい事があります。それは何かと言いますと、ミドル脂臭が発生する場所は首の後ろから後頭部、耳の裏など、主に頭部を中心にして臭いが発生します。

加齢臭が発生する体の部位は、背中や胸などが中心となるので、「石鹸」や「ボディーソープ」などを使って対策をすると効果的です。

一方でドル脂臭対策を行う場合は、石鹸やボディソープよりも、「シャンプー」や「ヘアスプレー」など、頭皮に関係したものを中心にした方がいいと言えます。

シャンプーやヘアスプレーを選ぶ際には、甘草、ケイヒ、クスノハガシワのエキス配合した商品を選んだ方がいいのですが、残念ながらケイヒエキスやクスノハガシワエキスが配合されたケア用品は非常に少ないのが現状です。

ですから、カンゾウエキスを含んだシャンプーヘアスプレーを選ぶ対処が中心になります。甘草エキスは、成分表に記載される際に「グリチルリチン酸」や「グリチルリチン酸2K」といった表記がされる事が多いです。

成分表を見る際には注意して見るようにして下さいね。

ミドル脂臭の原因にアプローチする製品を使おう

ミドル脂臭は加齢臭よりも強烈で不快なにおいを発しますが、既にジアセチルがにおいの原因であると言う研究結果が出ているため、実のところ対策はしやすいです。

とは言え、「ミドル脂臭を消臭するにはどんなフラボノイドでもいい訳ではない!」でも触れた通り、フラボノイドが含まれてさえいればどんな製品でもミドル脂臭に効果があると言うわけではありません。

ミドル脂臭を抑えたいならば、やはりミドル脂臭ケアを目的とした専用の製品を購入することをおすすめします。

目にしたことがあるかも知れませんが、体臭対策製品のパイオニア的ブランドから発売されている女性専用の体臭対策ソープ「クリアネオパール」です。

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ボトルもキレイになっていますし、見た目も美しいのですが、体臭予防、黒ずみケア、保湿等、私たちが欲しかったボディソープになっています。

ただし、先にもお伝えした通り、ミドル脂臭は頭皮周辺で発生するものであり、あまりボディーソープや石鹸など体を洗うものは影響を及ぼしません。

強いて言うならば、首の後ろで発生するミドル脂臭には効果的ではあります。ミドル脂臭を本格的にケアするならば、やっぱりシャンプーをしっかり選ぶのが一番効果的です。

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まとめ

いかがですか?

今回はミドル脂臭を消臭する目的で柿渋石鹸を使っている人が多いので、実は柿渋石鹸はミドル脂臭には効果がないと言う事をお伝えしました。

フラノボイドには色々な種類があるという事でしたね。そして、ミドル脂臭に効果のある食物エキスは3種類だと言う事。その3種類を配合していない石鹸やボディソープを使っても効果は期待出来ないと言う事でした。